ニューエイジミュージックとは 第2回

 前回では、CD店での場所や主なアーティストについて説明しました。
 今回は特徴について説明します。

 ニューエイジミュージックの最大の特徴は、インストゥルメンタル(器楽演奏)音楽がメインのジャンルであると言えます。歌が入る場合も、ポップスや歌謡曲のように“歌詞”が重要な部分になるのではなくて、あくまで個性的なヴォイスサウンドとしての歌声が重要視されます。(つまり歌声も楽器の一つという考え方。例えば、エンヤやリベラのような透明感や、アディエマスや姫神ヴォイスのような民族音楽的なコブシなど)
 そして、全体的に穏やかでゆったりとした気分になれる音や、美しいメロディーを重視した作品が多いと言えます。
 また、リズミックな曲の場合でも、民族音楽的なリズムや打楽器を取り入れることが多いです。
 このように、ニューエイジミュージックは静かでメロディック、もしくはリズムが入っても決して激しいものではないという特徴が挙げられます(もちろん例外もあります)。こうしたことから、J-POPの曲をピアノソロにアレンジ・演奏したものや、クラシックの名曲をエスニックな楽器で演奏したもののCDなども、CD屋さんへ行くとニューエイジのコーナーに並べてあったりします。ニューエイジというジャンル分けが難しいとされると前回書きましたが、いかなるジャンルの音楽でもアレンジによって、ニューエイジミュージックとなり得るといえるからです。 
 また、よくヒーリングミュージックと同一視されますが、厳密には異なると思います。
 ヒーリングミュージックは、音楽によって精神を鎮め、心を癒すということを最大の目的にしていますが、ニューエイジミュージックは必ずしもそのような目的ではありません。あくまで音楽的に美しいメロディーを追求したり、いい音楽を作るということを大切にしています。このように音楽性で美を追求することの結果として、癒しの部分は付随されると考えます。ただ、音楽へのアプローチは異なりますが、それぞれの作品の音楽性自体は非常に近いものになっており、こうしたことからヒーリングとニューエイジは同じカテゴリーに分類されるのかもしれません。

 次に、ニューエイジミュージックのもう一つの特徴として、そのテーマ性が挙げられます。
 一般のポップスなどが、恋愛など普段の実生活に身近なことがテーマになることが多いのに対して、ニューエイジで主に取り上げられるテーマは、自然や宇宙、生命、もしくは歴史や古代文明、神話や文学といったテーマが主に扱われます。とはいえ、決して堅苦しいものではなく、あくまで聴きやすいメロディーや美しいサウンドで表現されています。

 ニューエイジミュージックとは、一言で言うと、自然・宇宙・歴史・文学などをテーマとして、透明感のあるサウンドや美しいメロディーで表現したインストゥルメンタル音楽、もしくはヴォイスサウンドと器楽による音楽と言えます。
                                                                                                 

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アシタツ Ashitatsu

Author:アシタツ Ashitatsu
音楽家:作曲家、ヒーリング・ホイッスル奏者、キーボード奏者

【演奏楽器】
ティン・ホイッスル
ロー・ホイッスル
キーボード・シンセサイザー

1977年生まれ。
大阪府出身・在住。
大阪芸術大学音楽学科卒業。
大学卒業後、癒し系音楽(ヒーリング/ニューエイジ・ミュージック)の作曲活動を行う。
2012~2015年には、ボーカロイドを使った楽曲も制作。

現在、ヒーリング・ホイッスル(ケルト笛のティン・ホイッスル&ロー・ホイッスルによる癒し系音楽)の楽曲制作・演奏などを中心に活動中。

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