奈良・斑鳩での宗次郎さん・オカリナコンサート

今日は、奈良県斑鳩町に行ってきました。
いかるがホールで行われる、オカリナの宗次郎さんのコンサートと法隆寺に行くことが目的でした。

尊敬する音楽家で、オカリナの第一人者であらせられます宗次郎さん。
僕が宗次郎さんの音楽に出会ったのは、中学生の頃でしたが、宗次郎さんの音楽との出会いが、僕を音楽の世界に導いたと言っても過言ではありません。

それほどに、大きな影響を受け、また心から尊敬しているお方です。

2015年以降、関西でコンサートがあれば必ず行くことにしています。

(2017/6/18 斑鳩~法隆寺と宗次郎さんのコンサート)
今日のコンサートは午後でしたので、午前中に法隆寺を訪れました。
法隆寺に初めて訪れたのは、2000年の3月でした。

その後何度か訪れていましたが、今日はしばらくぶりに、十数年ぶりの訪問でした。

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法隆寺はあいにく、中門が修復工事中でした。

西院伽藍から夢殿、そして中宮寺へと巡りました。
世界最古の木造建築を眺めていると、時空を越えて、悠久の歴史の流れを感じられます。

中宮寺では、歴史の教科書などに必ず載っている、あの有名な観音像を拝観。静な佇まいに心が洗われます。
法隆寺訪問は、本当に久し振りでしたが、また門の修復工事が終わった頃に、再訪したいと思いました。

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法隆寺をあとにして、いかるがホールに向かいました。

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田園の中にある、立派なホールでした。

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宗次郎さんのオカリナコンサート。チケットは完売です。斑鳩町制70周年の記念のコンサートです。

コンサートは、宗次郎さんのオカリナに、ピアノ、ギター、バイオリン、チェロという、アコースティックな編成で、アンコールの2曲を含めて全18曲の熱演。とても素晴らしいコンサートでした。叙情歌などのカバー6曲にオリジナル12曲でした。

<セットリスト>
「森のこだま」「森に還る」「故郷」「七つの子」「かあさんの歌」「故郷の原風景」「凪」「コンドルは飛んでいく」~休憩15分~「見上げてごらん夜の星を」(斑鳩町のオカリナ愛好者の方たちとの共演)~「鳥の歌」「悲しい水」「KAN-NON~観音~」「炎~求道~」「この星に生まれて」「母の歌」「大黄河」~アンコール「竹田の子守歌」「天空のオリオン」

中でも、アルバム『古道~いにしえみち~』が個人的には大好きですので、このアルバムより、2曲演奏があったのは嬉しかったです。特に「KAN-NON~観音~」は、宗次郎さんが中宮寺の観音像に感銘を受けられて、作曲されたとのことで、ちょうど午前中に見て来たばかりでしたので、感動も倍増でした。

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毎度ですが、終演後サイン会にて、CDにサインをしていただきました。

実は、今日サインしていただいたCDで、宗次郎さんのオリジナルアルバム、全作品を揃えることができました。

そのことを、ご本人にお伝えしますと、優しい笑顔で握手もして下さいました。宗次郎さんは、人柄も本当に素晴らしいお方で、心から尊敬しています。

ツイッターで色々と感想などを呟いて、時間を少しつぶし、感激のうちに帰りの電車に乗ろうと法隆寺駅に行ったところ、驚いたことがありました。

法隆寺駅の大阪方面行きのホームで電車を待っていて、ふと向かい側の奈良方面行きのホームを見ると、なんと!宗次郎さんが立っておられて、普通にやって来た電車に乗って行かれました。

たぶん奈良市内に宿をとっておられるのかもしれませんが、まさか電車を使って帰られるとは思わなかったので、とても驚きました。
有名人なのに、全く飾らない自然体なお姿に、とても感動しました。
奈良県で普通に、あの宗次郎さんが電車に乗っている…凄いですし、素晴らしいですね!お人柄が感じられます。

今日は、本当にいいコンサートを楽しめました!


この度、宗次郎さんのオリジナルアルバム全作品、完全網羅を果たし、決心したことがあります。

まず、ブログで宗次郎さんの全アルバムのレビューを書いていきたいということです。そのために、ブログに新カテゴリー“尊敬する音楽家:宗次郎さんのこと”を追加しました。今後、このカテゴリーで、宗次郎さんの音楽との出会いのことや、宗次郎さんのアルバムのレビュー・紹介などを行っていこうと思います。

そしてもうひとつ、ティン・ホイッスルで宗次郎さんの曲のカバー演奏に挑戦し、YouTubeで公開していきたいということです。

今までも、練習として宗次郎さんの曲をホイッスルで吹いたりしてはいましたが、本格的に、アシタツ流にアレンジを施して、ティン・ホイッスル演奏作品として作ってみたいと考えています。

オカリナ用に作られた曲を、ティン・ホイッスルで吹くと果たしてどうなるのか?
楽しみながら挑戦しようと思います。

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宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ<第1話>

「宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ」
<第1話>

 宗次郎さんのCDの紹介や、宗次郎さんの音楽のことを語る前に、僕自身の、宗次郎さんの音楽との出会いのことや、その後受けた影響、そして音楽の道に進む大きなきっかけとなったことなどを書いてみたいと思います。(全12話)

 オカリナ奏者の第一人者で、日本のヒーリング・ニューエイジ音楽の代表的アーティストとして活躍されておられます宗次郎さん。(宗次郎さんの詳しいプロフィールやオカリナについては、こちらの宗次郎さんのホームページをご覧ください→http://sojiro.net/contents/profile_sojiro.html

 僕が最も尊敬する音楽家の一人であり、僕が音楽の世界へと進む、大きなきっかけを与えてくれたのが、宗次郎さんの音楽でした。

 宗次郎さんの音楽と出会ったのは、中学生の頃でした。

 僕は母親がエレクトーンの講師をしていたことから、幼少時より音楽に親しみ、楽器はハーモニカを好んで、よく吹いていました。
 聴く方でも、母親が持っていたクラシックのレコードや、喜多郎さんのシルクロードのテープなどをよく聴いていました。(子供の頃から、どちらかというと、静かな曲やヒーリング的な音楽を好んでいたようです。そういう意味では、宗次郎さんと共に喜多郎さんの音楽も、僕の原点と言えます)

 こうして音楽に親しみを持ってはいたものの、あくまで趣味として楽しんでいた感じで、本格的に習い事として音楽を学ぶという姿勢は特にありませんでした。
 母親も、無理にエレクトーンや音楽を教え込んで、嫌になってしまうよりは、自然に好きになってくれた方がいい、そして本気で音楽を学びたいと心に決めた時に、教授をした方がいいという考えだったようです。

 そんなわけで、ハーモニカやリコーダーを吹いたり、時にはエレクトーンの鍵盤を、適当に弾いて音を鳴らしては、遊んで楽しむ程度で、本格的に音楽理論やソルフェージュなどを学ぶことなく、子供の頃を過ごしました。(とは言え、こういった子供の頃の、音楽を心から楽しむ体験が、その後の大きな糧となっている気がします)

 また、小学生の頃は、ベートーヴェンやシューベルトといった、作曲家の伝記を読むのが大好きで、僕も大きくなったら作曲家になりたいなあ…などと秘かに憧れていたこともありました。

 一方で、子供の頃より、漠然としたイメージではありましたが、何かこう、大自然の中で笛(管楽器)を演奏するということに、強い憧れのようなものを感じていました。(小学校の図書室にあった、手塚治虫さんの漫画の中で、動物たちに囲まれて笛を吹く、といった描写の絵を見て、純粋にカッコいい!と思ったのがきっかけだったかと思います。たぶん『ハトよ天まで』だったような気がしますが、どの作品かは正確には覚えていません…)

 中学生のある日、僕のそんな憧れのことを知ってか知らずか、母親がある一人の音楽家のことを紹介してくれました。

 その音楽家こそが、オカリナ奏者・宗次郎さんでした。

<つづく>


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宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ<第2話>

「宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ」
<第2話>

 大自然の中で笛を吹くことへのあこがれを心に秘めつつ、専門的な音楽教育は受けずに、ただ音楽を純粋に楽しむ心を育みながら、中学生となっていた僕に、母親が紹介してくれた、ある一人の音楽家。

 オカリナ奏者の宗次郎さん。

 きっと僕が気に入るだろうと、TV出演時の宗次郎さんの演奏をビデオに録っておいて、見せてくれました。

 当時(1992年)、関西テレビ(フジテレビ系列)の番組で、毎週土曜日の朝に、「土曜大好き830」という、板東英二さんが司会を務めるワイドショー番組が放送されていました。
 いろんなゲストとトークをしたりする内容でしたが、その中で、季節ごとに宗次郎さんが北海道や四国などの大自然を訪れて、オカリナの演奏をするという旅番組仕立ての企画がありました。

 僕が見たそのビデオは、秋の知床への旅で、一面のススキの原野の中で宗次郎さんがオカリナを演奏し、遠く草原の中では、シカなどの野生動物が、その音色に耳を傾けて聴いている姿が映し出されていました。

 わずか2~3分程の映像でしたが、僕に強い衝撃と大きな感動を与えました。
 これが、僕が初めて聴いた、宗次郎さんのオカリナでした。
 
 この宗次郎さんのオカリナの音色が、僕の音楽人生を変えました。
 
 今でも、この時に受けた大きな感動は、すぐに思い出せるほど、心にしっかりと刻まれています。
 この時の映像で聴いた宗次郎さんの音楽こそ、僕があこがれ、理想とするような音楽そのものでした。

 すぐさま、宗次郎さんのCDを買い、毎日毎日聴くようになりました。
 
 この時に買ったのが、アルバム『木道』でした。このCDが、人生で初めて買ったCDです。
 
 もちろん、自分でもオカリナの演奏に挑戦したいと考え、始めは入手しやすいナイト製のオカリナを買い、毎日練習するようになりました。
 その後、よりピッチの安定したアケタ製のオカリナを入手し、毎日毎日吹きまくっていました。

 宗次郎さんのCDも、小遣いをためては次々に購入し、まさに宗次郎&オカリナ漬けの日々を過ごしました。

 そんな中、もっと音楽のことを知りたい、学びたい。そして自分でも曲を作ってみたいと考えるようになり、楽典や作曲法などを、独学で自己流に学び始めました。

 そして、高校一年の秋、初めて宗次郎さんのコンサートを訪れ、ついに宗次郎さんの生演奏を目にする日がやって来ました。

<つづく>

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※関西テレビ『土曜大好き830』の、宗次郎さんの旅企画は、その後ビデオ化されて発売されました。
 こちらがそのビデオ『木 風 水』。
 後年に入手したものですが、宗次郎さんによる大自然の中での生演奏は、4曲だけ収録されています。(「大気~秋の四万十川にて演奏」「凪~秋の知床二湖湖畔にて演奏」「水心~冬の知床・神の子池にて演奏」「朝~春の栃木・那珂川にて演奏」の4曲)
 あとは、宗次郎さんの曲(『木道』『風人』『水心』の自然三部作より数曲)がCD音源のままBGMとして使われている、旅の映像集となっています。
 残念ながら、僕が初めて聴いて感動した、ススキの原野での演奏は収録されていませんでした。(吹いている姿のみが映っていました)

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※わが人生で初めて買ったCD『木道』と、よく吹いていたアケタ製オカリナ。
 ブックレットには、宗次郎さんの写真などのカードが封入されていて、見た目も豪華で毎日聴くほどお気に入りのCDでした。


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宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ<第3話>

「宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ」
<第3話>

 北海道の大自然の中でオカリナを吹く宗次郎さんの姿と、その音色に大きな感動を受け、オカリナや音楽のことを真剣に学び始めた僕。

 時は1993年9月28日火曜日、午後6時30分。大阪・厚生年金会館大ホール。
 
 僕は、宗次郎さんのコンサート『水心』コンサートツアー“水府大演奏旅行”大阪公演の会場にいました。
 生まれて初めて生で見る、宗次郎さんのコンサートでした。

(この年、宗次郎さんは、アルバム『水心』の発売に合わせて、9月24日から12月26日にわたり、全34公演の大規模なコンサートツアーを実施されました。)

 コンサートが始まり、シンセサイザーによる鳥のさえずりのSEをバックに、宗次郎さんが吹くオカリナの音色が流れてきました。曲は「水心」でした。

 この時のコンサートの曲目は、覚えている範囲で書くと、アルバム『水心』の全曲と、アルバム『木道』から「木道」、アルバム『風人』から「鳥たちの森で」「林をくぐりぬけて」。そして翌年のアルバム『鳥の歌』に収録することになる「マイムマイム」「4つのフィンランド民謡」といった曲目でした。自然三部作を中心とした選曲だったと思います。

 初めて聴いた宗次郎さんのオカリナの生演奏。この時の「水心」の音色は、いまだに耳に残っている気がします。あこがれの宗次郎さんの音色を聴いている…。多感な高校一年の僕にとって、夢のような2時間を過ごしました。

 同じ年の10月、再度大阪で宗次郎さんがコンサートをされることを知りました。
 四天王寺での奉納コンサート。こちらは入場チケットは抽選のみでしたが、運よく当選しました。

 1993年10月25日。
 秋の夜、空気が少し冷え込んでくる中での、四天王寺・野外コンサートでした。

 ライトアップされた四天王寺の伽藍をバックに、秋の凛とした空気の中を響き渡る、宗次郎さんのオカリナの音色…。
 曲目は一か月前に、厚生年金会館で聴いたものと全く同じ内容でしたが、屋内と野外とでは大きく異なる雰囲気に、さらなる感動を覚えました。コンサートホールもいいが、野外(特にお寺や神社のような、歴史を感じさせる会場)では、もっといいと思いました。

 まぶたを閉じれば、この時の、四天王寺の仏像をバックに「水と土への祈り」を演奏する、宗次郎さんのお姿が思い出されます。

 この年(1993年)、宗次郎さんは、アルバム『木道』『風人』『水心』の自然三部作で日本レコード大賞企画賞を受賞されました。現時点でも、日本レコード大賞を受賞した唯一のオカリナ奏者となっています。

 宗次郎さんのコンサートでの感動を胸に、オカリナの練習や音楽の勉強に、さらに身が入るようになって行きました。
 
 やがて高校2年生になった頃、僕の心の中で、少し変化が現れてきました。

<つづく>

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※生まれて初めて行った、宗次郎さんのコンサート“水心コンサートツアー”のパンフレットとチケット。
 1993年でしたので、もう、20数年前のものですが、大事に保管してあります。
 パンフレットは、水心のCDジャケットと同じく、北海道の神の子池での宗次郎さんの写真の他、森を散策しているところや、カヌーに乗っているところの宗次郎さんの写真、そして、宗次郎さんの詩などが載っています。
 ちなみに、チケットの座席は、1階O列41番となっています。たしか、真ん中あたりのやや後ろ寄りの席だったような気がします。

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※パンフレットの巻末の方には、「味わいをたずねて、水を想う。」と題した、宗次郎さんと蕎麦屋・村屋東亭のご主人、渡邊維新さんとの対談が載っています。水心のテーマが水でしたので、それに合わせて、蕎麦打ちを見学し、蕎麦を食べながら水のことに思いをはせる、といった趣旨のようです。それにしても、宗次郎さん、蕎麦がかなり好物なようですね。


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宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ<第4話>

「宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ」
<第4話>

 宗次郎さんのオカリナの演奏への感動をきっかけに、楽器を奏でる楽しさ、音楽を学ぶ楽しさに熱中していく僕。
 
 高校2年生になった頃、少し心の中で変化が生じてきました。

 それは、オカリナ以外の楽器への興味、宗次郎さん以外の音楽家への興味、楽器を演奏するだけでなく曲を作ることの楽しさの芽生え、そして、僕も宗次郎さんからもらったような感動を、他の人にも与えられるような音楽家になりたいと夢が膨らみました。

 オカリナを吹いている内に、雰囲気や音色がよく似ている、色んな民族楽器の笛や様々な民族音楽にも興味が湧いてきました。

 その一つが、アンデスの笛・ケーナでした。
 オカリナとともにケーナのことも勉強し始めて、またシンセサイザーにも興味が湧いてきました。

 様々な笛や楽器に興味が出て来たものの、いわゆる普通の吹奏楽器(フルートとかクラリネットなど)には、それほど興味は出ませんでした。
 やはり、メカニック(キーとか)が一切ない、ただ穴を開けただけのシンプルで、素朴なつくりの民族楽器が好きだったのだと思います。

 一方、CD屋さんに通い、何度か宗次郎さんのCDを買う内に、自分が好んで聴いているような音楽が、“ニューエイジ・ミュージック”と呼ばれるジャンルの音楽であることを知りました。

 宗次郎さんのCDを探すと同時に、同じジャンルのコーナーの棚に並んでいる、他のアーティストの作品にも興味が出て、色々と聴いていくようになりました。

 CD屋さんで、宗次郎さんのCDが置いてある棚には、大抵、喜多郎さんのCDも一緒に置いてありました。

 喜多郎さんは、小学生の頃からシルクロードの音楽に親しんでいたので、宗次郎さんのCDと同じように買い集めるようになりました。『飛雲』や『天空』『古事記』といったアルバムをよく聴いていました。

 さらに、同様にニューエイジコーナーの棚に並んでいる、他のアーティストのCDも、聴いたり集めたりするようになりました。

 例えば、東北に根ざしたシンセサイザー音楽を発表していた姫神星吉昭)さん。宮崎駿アニメをはじめとした数々の映画音楽で活躍されていた久石譲さんなども、好んで聴くようになりました。

 宗次郎さんのコンサートに行って、生演奏にふれる喜びを知ってしまっていたので、この年(1994年)には、喜多郎さんや久石譲さんのコンサートに足を運びました。

 その結果、この頃にはオカリナの演奏だけでなく、作曲やキーボードの演奏、民族音楽なども真剣に学ぶようになり、本格的に音楽系の大学に進み学びたいと決心しました。
 そして、自らもニューエイジ・ミュージックの音楽家となり、多くの人に感動を与えられるようなアーティストになりたいという夢を抱きました。

 そのことを両親に伝え、エレクトーン講師であった母親に師事し、音楽理論、ソルフェージュ、鍵盤楽器演奏法などを本格的に学び、受験に向けて特訓の日々が始まりました。

<つづく>


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 今回の記事で、宗次郎さんと共に、僕が大きな影響を受けた音楽家の一人として名前を挙げて紹介しました、喜多郎さん。
 その喜多郎さんと宗次郎さんを、徹底比較した特別コラム『喜多郎と宗次郎~似てる?似てない?徹底比較!!』もございますので、よろしければ併せてぜひお読みください!

<特別コラム>喜多郎と宗次郎~似てる?似てない?徹底比較!!
(目次・リンク)
前編…比較その①:外見、比較その②:人物
中編…比較その③:音楽性
後編…〇〇〇の〇〇郎犯人説、比較その④:知名度・その他、おすすめ作品紹介、比較おまけ

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宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ<第5話>

「宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ」
<第5話>

 宗次郎さんの音楽との出会いがきっかけとなり、民族音楽やニューエイジ・ミュージック全般を好きになって行き、オカリナの演奏から、作曲や鍵盤楽器演奏も本格的に学び始めた僕。音楽系大学を目指して奮闘する日々が続いていました。

 ただ、いくつかネックがありました。

 当時、音楽の大学は、クラシック音楽や現代音楽を学ぶカリキュラムの学校がほとんどで、僕が志すニューエイジ音楽を学べるような、自由な学習環境の学校を探す必要がありました。
 また、入試でクラシックのピアノ演奏の実技試験が課されるのが通常だったため、オカリナ・ケーナの演奏や、鍵盤楽器とはいえエレクトーンしか弾いたことがなく、ポピュラー音楽の理論に基づいた演奏しかできない自分が、受験できる学校を探す必要がありました。

 それらの条件を満たす学校が、大阪芸術大学の音楽学科でした。

 今でこそ、クラシック以外のジャンルの音楽や、ピアノ以外の楽器を演奏する人にも、広く門戸を開いて、受け入れている音楽系大学は多くなりましたが、当時は大阪芸大くらいで、稀少な存在でした。そういう意味では、時代を先取りしていた大学だったと言えます。

 オープンキャンパスで大阪芸術大学を訪れ、南河内の山々が一望でき、豊かな自然に囲まれた環境と、自分が学びたいジャンルの音楽を自由に追求できる学習環境に惚れ込み、志望校に決めました。(とは言え、入試では音楽の専門試験・音楽理論や基礎的な実技試験が課されるので、引き続き音楽の勉強に取り組みました)

 受験勉強の一方で、オカリナやケーナも練習し、高校3年生になりました。

 そして、1995年春。宗次郎さんがオーケストラと共演するコンサートが開かれると知り、足を運びました。

 1995年4月28日金曜日、大阪ザ・シンフォニーホールへ。
 僕が聴きに行った、通算3度目の宗次郎さんのコンサートです。

 この日、宗次郎さんのオカリナによる、世界初のオカリナ協奏曲「INTO THE SILENCE」の初演コンサート『風・大地・緑の歌』が開催されました。

 そのオカリナ協奏曲の他、アルバム『木道』などから、宗次郎さんのオリジナル曲のオーケストラアレンジバージョンや、オカリナ&オーケストラ版「コンドルは飛んで行く」などが演奏されました。

<この日のコンサートの曲目>
・星ふる夜に(宗次郎作曲、岩代太郎編曲)
・交響詩『自然との対話』(宗次郎作曲、岩代太郎編曲:自然三部作の曲をもとに、岩代太郎さんによる交響詩化・オーケストラアレンジ版)風人~月の下で~凪~故郷の原風景~水の妖精~風人~水と土への祈り
・交響詩『中央アジアの草原にて』(ボロディン作曲:原曲の管楽器のパートを宗次郎さんのオカリナが担当)
コンドルは飛んで行く(ダニエル・アロミアス・ロブレス作曲、伊藤辰雄編曲)
・交響詩『わが祖国』より「モルダウ」(スメタナ作曲:原曲のまま。宗次郎さんは演奏には参加せず休憩)
・オカリナ協奏曲~静寂の中へ『INTO THE SILENCE』(岩代太郎作曲)

 このオカリナ協奏曲「INTO THE SILENCE」を作曲されたのは、後に大河ドラマ『葵・徳川三代』『義経』や、朝ドラ『あぐり』、映画『レッド・クリフ』などの音楽で大活躍される、作曲家・岩代太郎さんでした。

 フル・オーケストラの中で響き渡る、宗次郎さんのオカリナの音色も見事でしたが、何より、岩代太郎さんの壮麗なオーケストレーションの素晴らしさに心打たれました。

 この頃を境に、僕はオカリナをあまり吹かなくなり、作編曲の方をより重点的に学んでいくようになりました。

 宗次郎さんのCDや、民族楽器の笛の音色は相変わらず大好きでしたが、オカリナの演奏者としては、自分に限界を感じるようになりました。
 僕の中で、宗次郎さんのオカリナがあまりにも偉大すぎて、自分自身のオカリナの腕前が、どんどん上手くなってきていたとしても、その音楽性や演奏上の表現・テクニックは、あくまで宗次郎さんのコピーでしかなく、そんな宗次郎さんの影響下でしかない自身のオカリナの演奏を続けて行くよりも、音楽家を目指すうえで、もっと自分自身の音を追求して行かなくてはいけない、自分自身の音楽性を、楽曲を生み出して行かなくてはいけないと、強く考えるようになりました。

 折しも、宗次郎さん以外の様々なアーティストの曲を聴くようになり、作編曲やエレクトーンの演奏を本格的に学び、受験勉強が熱を帯びて行く中で、やがて僕は、オカリナを手にとることを辞めました。

<つづく>


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※この時のコンサートのチラシ、チケット、パンフレット。
 このコンサート『風・大地・緑の歌』は、東京、名古屋、大阪の3公演が実施され、東京が4/13、名古屋が4/24、大阪が4/28でした。演奏を担当したオーケストラは、東京が東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団(東京芸術劇場)、名古屋が名古屋フィルハーモニー交響楽団(愛知県芸術劇場)、大阪が大阪センチュリー交響楽団(ザ・シンフォニーホール)で、指揮は3公演とも朝比奈千足さんが担当されました。
 チケットを見ると、座席は1階補I列21番となっています。ちょうど宗次郎さんの正面当たりの座席で、すごくいい席だったのを覚えています。
 実はこのザ・シンフォニーホール。2年後の大阪芸術大学定期演奏会で、自分自身がステージに立つことになり、何かと縁のあるホールとなるのですが、この時はまだ、そのことを知る由はありませんでした。

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※パンフレットには、楽曲解説などが詳しく載っています。岩代太郎さんの直筆譜の一部も!

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※宗次郎さんと岩代太郎さんと朝比奈千足さんの対談・写真も載っています。岩代さん、若い!
 ちょうどこの年、阪神淡路大震災が起こった直後ということもあり、やさしい音楽や力強い音楽で、メッセージを送りたいという意気込みが語られています。

☆この時のコンサートで披露された、伊藤辰雄編曲版『コンドルは飛んで行く』の演奏です。



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宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ<第6話>

「宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ」
<第6話>

 オカリナの演奏は辞めたものの、宗次郎さんのCDは変わらずに愛聴していた僕。

 大阪芸術大学に進学した僕は、オーケストラ音楽や映画音楽を積極的に学ぶようになり、また、雅楽など民族音楽の授業も受け、ミニマル・ミュージックや電子音楽も学びました。

 楽器の方は、アルバイトをして貯めたお金でシンセサイザーを買い、エレクトーンからシンセサイザーの演奏・作曲へと、シフトして行きました。

 オカリナや笛から、すっかり興味が離れてしまっていた僕は、次第に宗次郎さんの音楽も聴かなくなって行きました。

 月日が流れ、大学卒業後も地道に音楽活動を続けていた僕は、シンセサイザーを使い、ヒーリング・ニューエイジミュージックのオリジナル曲を作っては、発表していました。(20世紀の頃とは異なり、今はYouTubeなどで、個人で活動しているミュージシャンが、自分で自由に作品を発表できる、いい時代になったと思います)

 2010年代になり、変わらずシンセサイザーで楽曲制作を続けていましたが、次第に、自分自身の音楽には、何かこう…“核”となるものが、もっと必要なのではないだろうかと自問するようになりました。
 他の人にはない、自分だけにしか表現できない音楽を、さらなるオリジナリティーを模索しました。

 それまではシンセのみのインスト音楽でしたが、新たなスタイルとして、歌を作ることに挑戦し始めました。

 歌と言っても、僕自身が歌うわけではなくて、当時、隆盛を極めていたボーカロイド(歌声合成ソフト:一般的には初音ミクが最も有名)をとり入れた曲作りを行いました。
 ボカロP(ボーカロイド曲制作者)として活動していた間は、ツイッターなどを通じ、同様にボーカロイドの曲作りをされている方々とも交流が生まれ、それなりに楽しい時期を過ごしました。

 それでも、さらに自ら独自の音楽を模索し、追求しました。

 その為に、自らの原点を見つめ直そうと、学生時代に影響を受けた偉大な音楽家のコンサートに行き、生演奏を聴こうと考えました。

 2014年9月には喜多郎さん(愛知県芸術劇場・名古屋公演)、同年12月には久石譲さん(フェスティバルホール・大阪公演)のコンサートに行きました。
 お二人のコンサートは大変素晴らしく、とても感動できました。

 でも、もう一人いる…。
 僕に多大な影響を与えてくれた音楽家が、もう一人いる…。そんな思いにとりつかれました。

 コンサート情報などに目を通す内に、その答えはすぐに見つかりました。

 オカリナ奏者の宗次郎さん!!

 2015年3月に、宗次郎さんが大阪の貝塚市でコンサートをされることを知り、すぐさまチケットを購入しました。
 そして、2015年3月28日土曜日。僕は貝塚市へと向かいました。

 1995年の春以来、実に20年ぶりの、通算4回目の宗次郎さんのコンサートでした。

<つづく>


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宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ<第7話>

「宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ」
<第7話>

 高校3年の時以来、ちょうど20年ぶりに、通算4回目の宗次郎さんのコンサートを聴こうと、2015年3月、僕は大阪・貝塚市のコスモスシアターを訪れました。

 コンサートは、貝塚コスモスシアターの中ホールで行われ、宗次郎さんのオカリナに、ピアノ、ギターの3人だけという、非常にシンプルな編成でした。
(高校時代に聴いた、1回目と2回目の時は、キーボード、ギター、ベース、ドラム、パーカッションというバンド編成。3回目がオーケストラでしたので、この日のコンサートはそれらと対比しても、とてもシンプルだなあという印象で会場に行きました)

 会場で配られたプログラムに目を通しながら、客席につきました。

(この日のコンサートの演奏曲目)
「水心」
「春の小川」
「夕焼け小焼け」
「赤とんぼ」
「小さい秋みつけた」
「雪の降る街を」
「鳥の歌」
「コンドルは飛んでいく」
「この星に生まれて」
「大黄河」
~休憩~
「天上の祈り」
「森のこだま」
「森に還る」
「春の扉」
「故郷」
「かあさんの歌」
「故郷の原風景」
「母の歌」
「天空のオリオン」
~アンコール~
「大きな古時計」
「Thanks to the earth」

 オリジナル曲とよく知られた抒情歌を織り交ぜたプログラムでした。
 「水心」「大黄河」「故郷の原風景」など、よく知っている曲もありましたが、全く知らないオリジナル曲もありました。それもそのはず、僕が宗次郎さんのCDを聴かなくなっていた10数年の間にも、宗次郎さんは、コンスタントにオリジナルアルバムを発表し続けておられたのですから。最新のアルバムは、2013年発表作『オカリーナの森からⅡ』となっていました。

 コンサートが始まり、宗次郎さんがステージに登場されました。

 「宗次郎さん、年とりはったなあ…」とか思いつつ(何と言っても20年ぶりでしたので…。もっとも、自分もおっさんになりましたが…)懐かしい思いで、演奏に耳を傾けました。

 宗次郎さんのオカリナの音色に包まれていると、中学の時に宗次郎さんの音楽に出会ったことや、オカリナに夢中になったこと、音楽家を志したことなどが、次々と思い出されました。そして、まるで清らかな水が泉から湧くかのように、大きな感動が思い出と共に、心に湧き上がって来ました。

 宗次郎さんのCDが欲しい!

 矢も楯もたまらず、コンサート第1部の後の15分休憩に、ロビーで販売していた宗次郎さんのCDの内、最新アルバムの『オカリーナの森からⅡ』を購入しました。実に、約20年ぶりに買った宗次郎さんのCDでした。そして、CD購入者はコンサート終演後に、サイン会に参加できることを知りました。

 宗次郎さんに直接お会いできる!
 あまりのことに興奮を覚えました。

 コンサート第2部も大変素晴らしく、「天上の祈り」「母の歌」にはこの上なく感動し、アンコール最終曲の「Thanks to the earth」を聴き終わるころには、この20年間の空白を埋めるかのように、僕の心は、宗次郎さんの音楽に対する深い感動で満たされていました。

 このコンサートは、ピアノとギター(マンドリンの持ち替え有)の伴奏のみという、シンプルで素朴なものでしたが、むしろこの方が、宗次郎さんのオカリナの音色を、より深く味わうことができると思いました。

 終演後のサイン会。
 中学の頃からのあこがれの人、あの宗次郎さんが目の前にいる、言葉を交わせる。僕は緊張すると同時に大きな喜びを感じました。

 順番が巡って、僕の番になりました。

「よろしくお願いします。」僕はCDを差し出しました。
「ありがとうございます。」宗次郎さんがサインして下さっている間に、少し話しかけてみました。

「実は今日、高校時代以来、20年ぶりに宗次郎さんのコンサート、聴かせていただきました。実は子どもの頃、宗次郎さんの音楽から影響を受けて音楽を始めまして、今、こんな活動をしています。畏れ多いのですが…こんなサイトで曲の発表しています。」

 勢いとは言え、あろうことか、僕の曲のサイトの案内をお渡ししてしまいました。

「そうですか!」宗次郎さんはにこやかに受け取って下さいました。
 僕は深くお礼を言って、その場を後にしました。

 後になって考えれば、とてつもなく畏れ多いことをしてしまったと思いましたが、宗次郎さんと直接言葉を交わせた喜びで、最高の気分でした。

 初めて直接にお会いできた宗次郎さんは、その音楽と同じく、素晴らしい人柄のお方でした。

 このコンサートは、それまでに行った宗次郎さんのコンサートの中で、ベスト・コンサートとなり、決して忘れることのできないコンサートとなりました。
 そして、今後、関西で宗次郎さんのコンサートが開かれる際は、必ず行くようにしようと、心に決めました。

 この日から、わずか約2週間後の4月10日。再び宗次郎さんのコンサートに訪れる機会がやって来ました。

<つづく>

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※2015年3月の大阪・貝塚公演のプログラムとチケット&チラシ。チケットの座席は“6列18番”。前よりの真ん中という、ものすごくいい位置の席でした。

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※このコンサートで、サインしていただいたCD『オカリーナの森からⅡ』。我が家の家宝です。中でも、「天上の祈り」がお気に入りの曲です。

宗次郎さんのYouTube公式チャンネルで、「天上の祈り」が公開されています。



「宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ」
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tag : 宗次郎

宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ<第8話>

「宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ」
<第8話>

 20年ぶりの宗次郎さんのコンサートを聴き、深い感動に包まれた、大阪・貝塚公演。

 その後、この時にサインしていただいた最新のアルバム『オカリーナの森からⅡ』を毎日聴きました。
 高校の頃によく聴いていた『木道』『風人』『水心』などと比べて、宗次郎さんの作曲家としての円熟味が増してきている、音楽性・表現性がさらなる高みにのぼって来ていると感じられました。

 今後、関西でコンサートがあれば、絶対に毎回、聴きに行くようにしようと決意していました。

 そんな折、2015年4月10日に、京都・平安神宮で宗次郎さんの野外コンサートが開かれると知り、行くことにしました。通算5回目の宗次郎さんのコンサートです。

 京都・平安神宮紅しだれコンサート

 毎年、様々なアーティストが、平安神宮の庭園にて野外ライブを行い、桜を愛でながら生演奏を楽しむ、というイベントでした。
 そして、この日の演奏を担当するアーティストが宗次郎さんでした。
 コンサートは完全に立見で、庭園を周遊しながら演奏を聴くというスタイルでしたが…あいにくの雨!しかも、かなり冷え込んできていました。

 そんな中、宗次郎さんのコンサートが始まりました。
 今回は、宗次郎さんのオカリナに、今井博子さんのバイオリン、あとはあらかじめ用意されていた、音源による伴奏でした。

 京都・平安神宮という場所にあわせて、和風曲を中心としたプログラムでした。

 冷え込んだ空気…雨に濡れた桜がライトアップされ、夜空に浮かび上がります。
 幻想的な雰囲気の中で聴いた宗次郎さんのオカリナ…最高でした。

 やっぱり、僕は笛の音が大好きなんだと悟りました。

 演奏された曲の中でも、「古~いにしえみち~道」「いにしえ~万葉のこころ」「炎~求道~」といった、アルバム『古~いにしえみち~道』からの曲が、平安神宮の空気感にマッチしており、最高に素晴らしく、これらの曲が瞬時に大好きになりました。

 『古~いにしえみち~道』のCDが欲しい!と思いましたが、あいにく売り切れていました。
 ネットなどで入手することも可能ですが、やはり宗次郎さんからサインをいただきたい!と少し欲が出て、次回にコンサートを訪れた際に、絶対に入手しようと決めました。

 大阪貝塚、京都と、短期間の内に宗次郎さんのコンサートを聴き、自らの音楽的な原点は笛なんだと再認識し、自分が求めていた音楽的な“核”が何なのかを悟った僕。

 とは言え、かつてオカリナを辞めた時の理由(オカリナではあくまで宗次郎さんのコピーの音楽性でしか表現できず、自分自身の音・表現・音楽性を追求しなければならないという思い)から、オカリナを再び手にとって演奏しようとは考えませんでした。(第5話参照)

 それよりも、オカリナ以上に、自分自身の表現や、自分ならではの音・表現・演奏を実現できる笛はないだろうかと、模索を始めました。

<つづく>

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※平安神宮紅しだれコンサート2015のチラシとチケット。ライトアップされた平安神宮神苑の写真が印象的です。

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※チラシ裏面には、宗次郎さんのプロフィールも載っていて“日本における癒やし系(ヒーリング/ニューエイジ)音楽の第一人者”と紹介されています。あと、オカリーナの森が“オカリナーナの森”と間違えて書かれています…。

☆この日の、平安神宮紅しだれコンサートで演奏された「古~いにしえみち~道」。
宗次郎さんのYouTube公式チャンネルで公開されています。和の心を感じさせるメロディーが、平安神宮の空気感とぴったりでした。



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宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ<第9話>

「宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ」
<第9話>

 20年ぶりの宗次郎さんのコンサートにより、自らの中に眠っていた“笛への愛”が覚醒した僕は、自分ならではの音楽性の表現が可能な、民族楽器の笛を探求しました。

 そんなある日、とあるYouTubeの動画が目にとまりました。
 スペインの笛奏者カルロス・ヌニェスによる、ケルトのホイッスルの演奏でした。

 聴いた瞬間「これだ!!」と思いました。
 探し求めていた答えが見つかった瞬間でした。自分が演奏する笛はこれだと直感しました。

 早速、この動画を紹介されておられたサイト“ケルトの笛屋さん”で、マイケル・バーク製のティン・ホイッスルのC管とD管を購入。そして、サイトの運営者であり、ケルト・北欧の笛演奏家のhatao先生著『地球の音色~ティン・ホイッスル編』も併せて購入しました。

 届いた笛を早速吹きました。
 かつて、オカリナやケーナを吹いていたおかげで、すんなりと手になじみ、音も安定して出すことができました。

 その後、さらに色んな調の曲も演奏したいと考え、ティン・ホイッスルからロー・ホイッスルまで、一通りすべての調のホイッスルを集めていきました。

 ティン・ホイッスルは、元来はアイリッシュ音楽を演奏する笛です。
 ですので、この笛に興味を持ったり、吹かれる方は、アイリッシュ音楽を愛好される方やケルト音楽を志向される方がほとんどだと思いますので、僕のように、ヒーリング・ニューエイジ音楽志向から、演奏される人は珍しいかもしれません。
 吹き始めた当初も、宗次郎さんの曲を吹いては練習していました。

 とは言え、ティン・ホイッスル演奏を学ぶ上で基礎となるのは、やはりアイリッシュ音楽での演奏法です。
 その思いから、hatao先生の『地球の音色』を隅々までみっちり読み込んで、本に掲載された課題曲を毎日練習し、アイリッシュの演奏法を身に付けていきました。

 その一方で、宗次郎さんの音楽の素晴らしさを再認識した僕は、空白の期間を埋めるべく、宗次郎さんのアルバムを次々に集めていきました。
 こういった具合に、アイリッシュと同時に宗次郎さんの曲や自分のオリジナル曲など、様々なジャンルの曲を、ティン・ホイッスルで吹いて練習する日々が続きました。

<つづく>

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※ケルトの笛屋さんには、その後、とてもお世話になり、マイケル・バーク製ホイッスルのすべてのkeyの笛を一通り揃えることができました。
 ケルトの笛屋さんでは、バーク製品の他にも様々なメーカーの笛を取り扱っておられて、見本の動画で音色も聴いて比較できるようになっています。(https://celtnofue.com/store/tinwhistle/
 僕も、まずは色んなメーカーの音色を聴き比べて、その中から、透明感があり澄んだ音色で、安定したピッチのマイケル・バークの音色がとても気に入り、その後はマイケル・バーク一筋です。

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※hatao先生著の『地球の音色~ティン・ホイッスル編』は、アイルランド音楽の概要から基礎、そして練習曲を通して、ティン・ホイッスルの様々なテクニックを学べるように書かれており、独学で学んでみたいという方にもピッタリの、素晴らしい本です。付属のCDもとても勉強になります。


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宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ<第10話>

「宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ」
<第10話>

 ティン・ホイッスルの演奏を始め、毎日練習する中で、宗次郎さんのCD集めも行っていく僕。

 3か月ほど経った頃、自らの新曲で初めて、ティン・ホイッスルの音色を吹き込んでみることにしました。それが、「平和の星に咲く花」という曲です。


 平和への祈りをテーマに、ヒロシマに咲いた希望の花の実話を元に作った、このオリジナルのボーカロイド曲で、笛の音色を取り入れ、非常に満足のいく仕上がりとなりました。
 この曲をもって、ボーカロイドを使った曲を作るのは一旦終了し、今後はティン・ホイッスルをどんどん活かした演奏・作曲活動をしていこうと決心しました。

 そして、今までは曲作りをメインに活動してきましたが、ライブ演奏にも積極的に挑戦していこうと考え、地元の音楽祭に出演した際、現在ともに演奏活動をしている、マンドリン奏者のBunKan氏とも出会うことができました。

 さらに、今までに作った自身のボーカロイド曲を、ティン・ホイッスルでセルフカバーしていくことも開始しました。(http://freshgreennewage.blog88.fc2.com/blog-entry-127.html

 新たな活動を展開していく最中、2015年12月23日。大阪・枚方で開催の、宗次郎オカリナ生活40周年記念コンサートに出かけました。

 通算6回目の宗次郎さんのコンサートでした。

 この40周年記念コンサートは、先の3月の貝塚公演の際のMCで、宗次郎さんご自身により開催の意向が発表されていましたので、絶対に聴きに行こうと決めていました。

 記念コンサートというだけあって、楽器編成も、宗次郎さんのオカリナに、ピアノ&シンセ、2ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、ベース、チャランゴ&ケーナ、ギター、ドラムス&パーカッションというゴージャスな編成でした。
 曲目も、大黄河時代の初期の頃の作品や、自然3部作の曲といった往年の名曲がぎっしりと詰まった、大変聴き応えのあるコンサートでした。

(40周年コンサート枚方公演・曲目)
「大黄河」
「道」
「月の下で」
「感謝の歌」
「無垢」
「凪」
「風が谷間を下りてくる」
「大地に生きる」
「安堵の風景」
~休憩~
「愛しの森a-moll」
「エンサールの森」
「水心」
「悲しい水」
「水の妖精」
「あゆみ」
「まほろば」
「至福の海」
「夢街道」
「故郷の原風景」
~アンコール~
「水舞竜」
「天空のオリオン」
「夢」

 途中の15分休憩には、ロビーで、以前の平安神宮の際に買いそびれていたアルバム『古~いにしえみち~道』や、この日のコンサート・アレンジのスタジオ録音による40周年記念盤『40th Anniversary of Ocarina Life』などを購入。コンサート後のサイン会に備えました。
 また、この休憩時間に、隣の席の宗次郎さんの大ファンとおっしゃる御婦人と会話をし、色々と宗次郎さん談義をして楽しみました。

 アンコールでは、宗次郎さんが危うく「天空のオリオン」を演奏するのを忘れて、飛ばしてしまいそうになるというハプニングもありましたが、全22曲の熱演でした。

 中でも、僕の心をとらえたのは「至福の海」でした。

 原曲では、イントロや間奏部でフルートが使われていますが、この日はチャランゴを演奏されていた、イリチ・モンテシーノスさんのケーナ演奏によるアレンジとなっていました。
 ケーナはオカリナとはまた異なる、とても心地よい響きで、宗次郎さんのオカリナの音色と響きが溶け合って素晴らしかったです。

 やはり僕は、オカリナやケーナやティン・ホイッスルといった民族楽器系の笛の音が、心から好きなんだなあと、客席でしみじみとしながら聴いていました。

 終演後のサイン会では、購入した『古~いにしえみち~道』や『40th Anniversary of Ocarina Life』にサインしていただきました。

 3月に僕と貝塚でお会いしたことは、宗次郎さんは覚えてはおられない様子でしたので、「宗次郎さんの音楽から、いつも力(パワー)をいただいて、僕も音楽活動を頑張って行っています。」とお礼の気持ちを伝えました。
 すると、笑顔で握手をして下さいました。

 宗次郎さんと直接言葉を交わすのは、この日が2度目でしたが、本当に素晴らしいお人柄に感激感動でした。

 もっともっと頑張って行こうとの決意を胸に、僕にとって大きなターニングポイントの年となった2015年が終わりました。

 振り返ると、僕の音楽人生の中で大きな転換点には、必ず宗次郎さんの存在があるんだなあと思いました。

 そして2016年。
 僕と同じく、高校時代に宗次郎さんから大きな影響を受けられて、現在精力的に活動されている、ある音楽家の方との出会いを迎えることになります。

<つづく>

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※大阪・枚方での40周年記念コンサートのチラシと、CDの案内。

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※この日は、『古~いにしえみち~道』『40th Anniversary of Ocarina Life』『オカリーナの森から』の3枚のCDにサインをしていただきました。素晴らしいCDで、その後もとても愛聴しています。

☆『40th Anniversary of Ocarina Life』に収録されたバージョンの『夢街道』が、宗次郎さんのYouTube公式チャンネルにて公開されています。大阪・枚方公演でも披露されました。



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tag : 宗次郎

宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ<第11話>

「宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ」
<第11話>

 宗次郎さんの枚方公演に行く前の頃に、僕は一つの決心をしました。

 それは、それまで独学・我流で吹いていたティン・ホイッスルを、さらに本格的なテクニックを学びたい、さらなる上達を目指したいと考え、愛読していた『地球の音色~ティン・ホイッスル編』の著者で、ケルト&北欧の笛演奏家のhatao先生に一日集中レッスンを申し込んで、正統的で且つ教則本に載っている内容以上の様々な技術を稽古していただき、ご指導をお願いしたいと考えました。(一日集中レッスンは、hatao先生のご自宅で、朝から晩までみっちりと教えていただける内容でした)

 この、2016年2月11日に受けた、hatao先生のレッスンの様子は、以前のブログに書いた通りです。(→ケルトの笛の第一人者hatao先生のレッスンを受けて

 この日のお昼休憩には、先生と一緒に昼食をとりましたが、その際、様々な音楽のことを話しました。
 その中で、話題となったのが宗次郎さんでした。

 実はhatao先生のブログをあらかじめ読んでいて、宗次郎さんの和歌山公演の際に、hatao先生が出演されたことや、宗次郎さんのアルバムの中で『光の国・木かげの花』がお好きなことなどを知っていましたので、そういった話や、僕が宗次郎さんから受けた影響や、ターニングポイントには必ず宗次郎さんの音楽があったことなどをお話ししました。

 hatao先生もまた、高校生の頃に様々な音楽に出会い、その中でもよく聴いておられたのが宗次郎さんだったとのことで、同じく宗次郎さんの音楽を愛する身として、とても嬉しく思いました。

 宗次郎さんが茨城県常陸大宮市で運営されているオカリナの聖地“オカリーナの森”。
 その“オカリーナの森”のようなイメージを参考にしつつ、hatao先生は現在、日本におけるヨーロッパ伝統音楽の発信拠点を作り上げていくという夢に向かって、邁進しておられます。(hatao先生のブログ

 アイリッシュ・ケルト&北欧音楽がご専門のhatao先生と、ヒーリング・ニューエイジ音楽を専門にしている僕。
 専門とする音楽ジャンルは違えど、宗次郎さんの音楽がきっかけとなり、素晴らしい出会いが得られたことは、僕の人生にとって大きな財産となりました。
 宗次郎さんとhatao先生には、深く深く感謝しております。

 レッスンの後、hatao先生から教わった技術をしっかりと復習し、自分のモノにして、自作曲の演奏などに活かし、その後、様々な音楽祭に出演したり、いろんなイベントで演奏したりと、笛の演奏の腕前をどんどんと磨いていきました。

 さらに世界的なホイッスルの名手、ジョーニー・マッデンショーン・ライアンカルロス・ヌニェスメアリー・バーギンブライアン・フィネガンガヴィン・ウィランなどのCDを買い集めたり、YouTubeで演奏を聴いて勉強しました。(その後、ジョーニー・マッデンとショーン・ライアンのお二方は、来日公演の際にコンサートに出向いて、生演奏を聴く機会も得られました。特にジョーニー・マッデンは最も大好きで、かつ影響を受けたホイッスル奏者です。)

 一方、2016年には、いつ宗次郎さんのコンサートに行けるかな?と、関西でのコンサートを心待ちにしていましたが、この年・2016年には、宗次郎さんの関西でのコンサート予定はありませんでした。

 それでも、一年の間に最低1回は宗次郎さんのコンサートに行きたいと考え、宗次郎さんが来られないのなら、こちらから出向こうと決心し、2016年8月、岐阜県本巣市のコンサート会場へと向かいました。

 通算7回目、そして関西以外の地では、初めて聴く宗次郎さんのコンサートでした。

<つづく>


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tag : ティン・ホイッスル 宗次郎

宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ<第12話>

「宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ」
<第12話>

 2016年8月20日、僕は岐阜県本巣市の山奥の根尾というところにやって来ました。

 根尾は樹齢1500年を超える桜の古木“淡墨桜”が有名な地で、この淡墨桜のほとりで、毎年8月に宗次郎さんが野外コンサートをされておられて、1993年よりスタート、2016年で実に24回目という長い歴史を誇るコンサートでした。

 思えば、関西以外の場所で宗次郎さんのコンサートを聴くのは、通算7回目となる今回が初めてでしたし、何より、文字通り大自然の中で、宗次郎さんのオカリナの音色を聴くことも初めてのことでした。

 コンサート会場に到着した頃より雨が降り出し、やがて開演時間の頃には本降りの大雨となりました。
 その影響で、少し遅れてコンサートが始まりました。
(思えば、僕が宗次郎さんのコンサートに出かけた日の天気は、2015年3月の大阪・貝塚は晴れでしたが、その後、平安神宮、枚方、根尾とずっと雨続きで、2017年6月の奈良・斑鳩でようやく晴れました…。僕自身は晴れ男で、宗次郎さんも晴れ男らしいのですが、この雨率の高さは一体…?)

 あいにくの土砂降りの雨の中でのコンサートとなってしまいましたが、山間の谷間に響く宗次郎さんのオカリナの音色は、さすが素晴らしく、これがもし快晴の天気だったならば、さらにどんなに素晴らしいだろうかと悔やまれました。
 でも、こうなったら、雨もまた自然の摂理だと思うことにして、雨の音とともに演奏を楽しみました。

 中でも特に素晴らしかったのは、地元根尾の中学生の子供たちと宗次郎さんとのオカリナ大合奏でした。
 聴いていて、この日のためにすごく練習してきたことが、とてもよく伝わってきました。

 やはり、真剣に取り組んで生み出される音楽は、人の心を打つ音色になるのだということが、よくわかりました。
 皆、素晴らしく上手い演奏でした。宗次郎さんも称えておられました。

(この日のコンサートの演奏曲)
「水心」
「故郷の原風景」
「故郷」
「竹田の子守唄」
「コンドルは飛んでいく」
「根尾の夏風に吹かれて」※根尾中学校の皆さんとの合奏
「ハナサクハル」※根尾中学校の皆さんとの合奏
「悲しい水」
「水の妖精」
「HITOMI~幼き瞳~」
「夕焼け小焼け」
「小さい秋見つけた」
「母の歌」
「安堵の風景」
「大黄河」
「天空のオリオン」

 この根尾の“淡墨桜コンサート”。関西からは毎年行くには遠いので、ちょっと大変ですが、また機会があればぜひ行ってみたいなと思っています。(今度は晴れて、満天の星空の下でというのが理想ですね…)

 宗次郎さんのコンサートは、聴きに行く度に色んなものを頂いているような気がします。
 それは感動だったり音楽的な発見だったり…。もちろん純粋に聴いて楽しむ喜びも頂いています。
 宗次郎さんのコンサートに行けば行くほど、自分自身、音楽家として成長して行けています。

 僕ももらうだけでなく、人にそういった喜びを与えていけるような音楽家になって行きたいです。

 2017年になり、宗次郎さんのアルバム集めも順調に進み、残りは『土の笛のアヴェ・マリア』だけとなりました。
 
 また、自身の音楽活動も、ケルトのホイッスルによる癒し系音楽の“ヒーリング・ホイッスル”ブランドを確立し、新たな活動を開始しました。(→2017年、新ブランド“ヒーリング・ホイッスル”始動!!

 そんな折、2015年12月の大阪・枚方公演以来の関西でのコンサートが開催されることを知りました。
 場所は奈良県斑鳩町のいかるがホール。あの“法隆寺”で有名な町です。

 自分自身、10数年ぶりの法隆寺訪問も兼ねて、通算8回目の宗次郎さんのコンサートに行き、『土の笛のアヴェ・マリア』を購入してサインもしていただこうと心に決めました。
 
 この時の、2017年6月18日の斑鳩の旅とコンサートの様子は、以前のブログに詳しく書いた通りです。(→奈良・斑鳩での宗次郎さん・オカリナコンサート

 こうして、宗次郎さんのコンサートに通い、美しい音色に感動する(あとCDにサインを頂く)度に、ますます宗次郎さんのことや宗次郎さんの音楽のことが大好きになって行きました。

 宗次郎さんのすべてのオリジナルアルバムがそろった今、この宗次郎さんの素晴らしい音楽のことを、より多くの方に知っていただきたい、共感したいとの思いから、CDレビュー・紹介記事をブログに書いていきます。
 また、自分自身の音楽的成長を期する意味でも、宗次郎作品のティン・ホイッスルによるカバー演奏にもチャレンジして行きます。

 僕が宗次郎さんの音楽を演奏する時、僕を素晴らしき音楽の世界へと導いて下さった、宗次郎さんと宗次郎さんの音楽に対する深い敬意と感謝の思いを込めて、演奏をしていきます。

 今後も可能な限り多く、宗次郎さんのコンサートに足を運んでいきたいです。また、その模様はブログにも書いて報告していきますので、ぜひぜひご愛読下さい。

 全12話にわたり、お読み下さりどうもありがとうございました。
 また今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

~宗次郎さんの音楽を愛するすべての方へ、感謝を込めて~

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※2016年8月の岐阜県本巣市・淡墨桜コンサートのチケットとパンフレット。


※2017年6月の奈良・斑鳩でのコンサートで、サインしていただいたCD『土の笛のアヴェ・マリア』より、タイトル曲『土の笛のアヴェ・マリア』(宗次郎さんのYouTube公式チャンネルより)


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<特別コラム>喜多郎と宗次郎~似てる?似てない?徹底比較!!(前編)

<特別コラム>喜多郎と宗次郎~似てる?似てない?徹底比較!!(前編)

 この度連載しましたブログ記事「宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ」の第4話で、宗次郎さんと共に、僕が大きな影響を受けた音楽家の一人として名前を挙げて紹介しました、喜多郎さん。
 グラミー賞受賞者で世界的なシンセサイザー奏者の喜多郎さんも、日本を代表するオカリナ奏者で第一人者の宗次郎さんも、ヒーリングニューエイジ音楽の代表的アーティストとしての地位を築いておられますが、なぜだか巷では、このお二人、非常によく混同されます。

 癒し系音楽が好きで、お二人の作品に親しんでおられるファンの方は、違いはよくわかっておられて、詳しくご存知だと思うのですが、他のジャンルの音楽愛好家の方や、それほどニューエイジ音楽に詳しくない方だと、このお二人、よく間違われてごっちゃにされてしまったりします。
「音楽のキタロー?ああ、あのオカリナ吹く人ね。」とか、「ソウジロウ?その人、アメリカに住んでる人でしょ?」とか言われたり…。

 喜多郎さんと宗次郎さんは、果たして似ているのか?それとも似ていないのか?なぜ混同されてしまうのか?

 お二人のことやお二人の音楽のことをよく知る身として、様々な面から考証し、前編・中編・後編の三回に分けて、徹底比較してみたいと思います。
 喜多郎ファンの方も宗次郎ファンの方も、どうぞ楽しんでお読みください!


<比較その①:外見>
 人と人が似ているか似ていないかの一つの大きな判断基準が、外見・容姿になるかと思います。
 実はこのお二人、2011年11月5日のコンサートで共演されておられて、その際の模様を、宗次郎さんの当時のマネージャーの方がブログに書いておられます。
お千代のブログ「夢のコラボレーション」http://ameblo.jp/ochiyo-blog/entry-11075428082.html

 このブログ記事に、お二人が並んで写っている写真がありますので、まずはこちらのリンクよりご覧下さい。(→http://ameblo.jp/ochiyo-blog/image-11075428082-11604816397.html

 ご覧いただけましたでしょうか?
 左の黒い服の人が喜多郎さん、右の白い服の人が宗次郎さんです。

 見比べると、お二人の共通点としては、長い髪とヒゲが挙げられます。

 まず髪ですが、宗次郎さんは基本的に後ろで縛っておられるスタイルで、ほどいた状態はほとんど見受けられません。(アルバム『静かな地球の上で』や『オカリナエチュード4~チャーチ』の頃に、ほどいた姿でCDジャケット・解説書に写っておられますが、この時期の頃だけにしか見られませんでした。この時期以外は常に後ろで束ねておられます)

 対して喜多郎さんは、普段は後ろで束ねておられたりしますが、ほどいた姿で写真に写っていることも多いです。コンサートの時も基本的には束ねずに、ほどいた姿で演奏されておられます。

 ですので、お二人を外見で見分ける際の大まかなポイントの一つが、髪をくくっていれば宗次郎さん。束ねていなければ喜多郎さんということになります。
(面白いことに、上記の宗次郎さんが髪をくくらずに写真に写っておられた時期、2001年前後の頃ですが、逆に喜多郎さんは髪をくくっておられることが多かったです。たまたまなのか、実はお二人で示し合わせて髪型を入れ替えたのか?真相は謎です)

 次にひげですが、喜多郎さんは口ひげ・あごひげともに、きちんと整えられています。特にあごひげは、きれいに逆三角形の形に整えられていて、そこから察するに、中々几帳面な性格なのかもしれませんね。
 対して、宗次郎さんは、口の周りを囲む感じの無精ひげっぽいひげです。
 お二人を外見で見分ける際の大まかなポイントの二つ目が、整えられたひげだと喜多郎さん。無精ひげっぽいひげなら宗次郎さんです。

 また、日本人の顔立ちは大きく分けて、縄文系と弥生系に分かれるそうですが、宗次郎さんの方が眉やひげが濃く、どちらかというと縄文系。喜多郎さんは弥生系の顔立ちな気がします。
 たしかに一見すると、外見が似ているように思えるお二人ですが、見慣れればこういった感じで、ちゃんと見分けることができ、厳密にはそっくりとまでには似ているとは言えないのではないかと思えるのですが、いかがでしょう?

 さて、外見上でお二人を見分けられるようになったところで、次は人物にフォーカスを当ててみたいと思います。


<比較その②:人物>
 ここでは、お二人のプロフィール、ライフスタイルなど、人物像を比較してみたいと思います。まず、お二人の出身地と生年月日です。

喜多郎さん:愛知県豊橋市出身。1953年2月4日生まれ。
宗次郎さん:群馬県館林市出身。1954年10月10日生まれ。

 喜多郎さんの方が一歳年上ですね。出身地はそれぞれ愛知県と群馬県。お二人とも実家は農家だそうです。
「えっ!喜多郎と宗次郎って、兄弟じゃないの!?」と思われた方もおられるかもしれません。なぜだかこのお二人、兄弟だと思われて勘違いしている方もたまにおられたりしますが、全くの他人です。

 お二人とも芸名で、本名は、喜多郎さんが“高橋正則”、宗次郎さんが“野村宗次郎”です。
 宗次郎さんは、本名から名字を外して芸名にしたパターンですね。
 喜多郎さんは、高校時代のニックネームがもとになっているそうです。
(高校時代に髪の毛を長く伸ばし始めて、その長髪の風貌が、ゲゲゲの鬼太郎っぽいという所から“キタロー”と呼ばれるようになり、芸名にする際に“鬼”では縁起が悪いので、“喜びが多い”と、より良い意味の漢字を当てて名前にしたそうです)

 このように、出身地や家系は全く異なるお二人ですが、音楽業界に入るきっかけ、出世作、ライフスタイルにおいては、非常に多くの共通点が見られます。
 おそらくお二人が似ていると思われてしまう要素が、ここにあるのではないかと考えられます。

 喜多郎さんも宗次郎さんも、ある一人の音楽プロデューサーに見出され、デビューを果たされました。
 サウンドデザインというレコード会社の、南里高世(TAKA NANRI)さんです。

 まさに、日本のヒーリング・ニューエイジ系音楽の草分け的なレーベルと名プロデューサーですが、この南里さんによって、お二人とも人気アーティストに育て上げられました。
 ですので、喜多郎さんも宗次郎さんも、元々はサウンドデザイン所属アーティストとして活動され、その後独立し、現在の活動にと至っています。

 そして、そのサウンドデザイン時代に、お二人とも代表作となる作品を生み出されました。
 それが、NHK特集(現NHKスペシャル)の音楽です。

 まず喜多郎さんが、1980~84年にかけてNHK特集『シルクロード』の音楽を担当し、シンセサイザーという最先端の楽器を駆使しつつも、郷愁と西域への浪漫を感じさせる美しい音楽で、一躍脚光を浴び、ブレークしました。

※NHK特集『シルクロード』テーマ曲
(喜多郎さん所属レーベル・DomoMusicのYouTubeチャンネル・公式動画)


 それに続き、宗次郎さんが1986年に、同じくNHK特集『大黄河』の音楽を担当し、注目され、オカリナの世間での認知度を一気に高めました。

※NHK特集『大黄河』テーマ曲
(サウンド・デザインYouTubeチャンネル・公式動画)


 この『シルクロード』と『大黄河』、ともにお二人を支えられたのが、南里高世さんでした。

 デビュー&ブレークしたのは喜多郎さんの方が先で、宗次郎さんの方が、サウンドデザインの後輩アーティストということになりますが、二人とも同じプロデューサーによる同一レコード会社出身のアーティストであることと、日中共同取材による中国をテーマに扱ったNHKの番組によって、世間的に認知されたということは、大きな共通点であると言えます。
(ちなみに、デビュー作となった1stアルバムを出した年は、喜多郎さんが1978年『天界』、宗次郎さんが1985年『グローリー・幸福』でした)

 一般的には『大黄河』よりも『シルクロード』の方が、知名度は上かもしれませんが、何となく仙人みたいな風貌で、NHKの中国を扱った番組の音楽を作った人ということで、お二人を混同してしまう方も多いようです。

 “仙人みたいな”と書きましたが、そのライフスタイルも共通点があります。
 お二人とも人里離れた山奥に住んでいて、自然の中で音楽をしている、といったイメージを一般的に持たれており、そこからお二人を混同してしまうということもあるようです。
 実際に、お二人とも自然豊かな環境に身を置いて、曲作りをされているのは事実ですので、この点は似ていると言えますね。

 お二人が今までに活動の拠点としてきた場所を紹介しますと、宗次郎さんは群馬県館林市で生まれ育った後、高校卒業後は、アルバイトをして貯めたお金で、日本各地に理想の土地を探して旅をされ、北海道の農家や山奥の温泉などで住み込みで働いた後、栃木県田沼町飛駒(現佐野市)の山中にて、オカリナ奏者・制作者の火山久さんに弟子入り。三年間修業した後に、栃木県茂木町のわらぶき屋根の空き家に移り住む。その後、そこから程近い廃校となった小学校跡地に移り、オカリナ制作の工房を作り、オカリナ作りと演奏活動に勤しむ中、1985年にレコードデビュー。その後は茂木町から茨城県常陸大宮市に移り、現在は“オカリーナの森”を拠点に活動されています。

 一方、喜多郎さんは、愛知県豊橋市に生まれ育ち、高校卒業後、名古屋でバンド活動をしたのちに上京。東京では、主に土木工事や港湾作業などのアルバイトをしながら音楽活動され、バンド“ファー・イースト・ファミリー・バンド”の一員として世界中を旅され、バンドを抜けてソロ活動に入り、ソロデビュー。富士山麓や鎌倉を拠点にした後、長野県八坂村(現大町市)の山奥の古い民家をスタジオに改造して拠点とし、シルクロードのサントラなど数々の名曲を生み出されました。その後も、日本で活動する際には、この長野の家を拠点にされているそうですが、90年代以降はアメリカをメインの活動拠点にされています。
 アメリカでは、コロラド州ボルダーのロッキー山脈標高2800mの山上を拠点に活動後、2006年からは、カリフォルニア州のサンフランシスコ近郊の田園地帯の町セバストポールを拠点にされています。

 こうしてみると、宗次郎さんは一貫して、山の中や自然の中を拠点にされておられるのに対し、喜多郎さんは都会暮らしの経験もあり、都会からどんどんと山奥の方へと拠点を移して行き、現在は再び、人里におりて来たといったところでしょうか。
 ただ、やはり長野やロッキーといった山の上を拠点にしているイメージが、一般的には強いので、お二人とも仙人暮らしをしている音楽家といったイメージでとらえられて、混同されてしまいがちなようです。

 そして、主に自然からインスピレーションを受けて、音楽を作っておられるスタンスも共通しており、その辺りも、似ているととらえられてしまう部分なのかもしれません。

※2017年8月の、喜多郎さんの福知山コンサートの際には、直にお会いすることができ、握手もしていただけました。その際のブログ記事より、以下に抜粋して記載します。
 
 この度のコンサートで、喜多郎さんにお会いすることができ、今年は喜多郎さんと宗次郎さんのお二人ともに、直接お会いし、握手していただくことが叶ったわけですが、直にお会いして握手を交わして思ったことは、お二人は大分、人物像というか性格が違うなと感じました。
 よく巷ではごっちゃにされてしまう(汗)お二人ですが、全く違う雰囲気を持っておられると思いました。

 宗次郎さんは、その音楽そのもので、純朴で穏和な山の人という感じの方でしたが、喜多郎さんは、たぶんかなり体育会系な方なんじゃないかなと。
 その音楽は一見、癒し系と思われがちですが、実は熱血漢で、熱い情熱を心に秘めておられるなあと。握手した時に、すごく心の力強さを感じるなと思いました。
 それと、喜多郎さんは何となく、割と頑固な職人肌タイプの方なのかもしれないですね。
 もっとも、普段はとても優しくて気さくな方で、笑顔でフレンドリーな人柄なのですが、宗次郎さんと比較して、何となくそんな気が伝わってきました。
 
 でも、直接お会いすることができて、喜多郎さんも宗次郎さんも、本当に素晴らしいお人柄の方達で、その人柄が音楽に現れて、聴く人に力や癒しを与えるんだろうなと思いました。
 やはり、人間性というのは、音楽家としてとても大事なんだとつくづく感じました。


 次回、「喜多郎と宗次郎~似てる?似てない?徹底比較!!(中編)」では、お二人の音楽性を徹底比較してみたいと思います。


<特別コラム>喜多郎と宗次郎~似てる?似てない?徹底比較!!
(目次・リンク)

前編…比較その①:外見、比較その②:人物

中編…比較その③:音楽性

後編…〇〇〇の〇〇郎犯人説、比較その④:知名度・その他、おすすめ作品紹介、比較おまけ

tag : 宗次郎 喜多郎

<特別コラム>喜多郎と宗次郎~似てる?似てない?徹底比較!!(中編)

<特別コラム>喜多郎と宗次郎~似てる?似てない?徹底比較!!(中編)

 喜多郎さんと宗次郎さんを徹底比較する、特別コラム。
 前編からの続きです。


<比較その③:音楽性>
 今回は、お二人の音楽性を、徹底比較してみたいと思います。

 まず、演奏楽器ですが、喜多郎さんはシンセサイザー奏者、宗次郎さんはオカリナ奏者です。

 ここで、比較その①の際に紹介しました、2011年11月5日のコンサートでの共演時の、宗次郎さんの当時のマネージャーの方のブログより、お二人が共演した際のステージ写真をご覧下さい。(→http://ameblo.jp/ochiyo-blog/image-11075428082-11604735301.html

 手前の黒い服でシンセサイザーを弾いているのが喜多郎さん。奥側の青い服でオカリナを吹いているのが宗次郎さんです。

 喜多郎さんはシンセサイザー以外にも、様々な楽器を奏でられる、マルチ器楽奏者です。
 シンセサイザーは、愛用のコルグ製のアナログ・シンセサイザーをメインに扱うほか、デジタル・シンセも使っておられます。
 シンセサイザーの他にも、民族楽器を中心に、ギターやシタール、笛や打楽器なども演奏されます。
 打楽器では、主に和太鼓をたたくことが多く、笛は、ネイティブ・アメリカンの笛インディアン・フルートを演奏されます。喜多郎=シンセのイメージを持たれている方には、意外に思われるかもしれません。ちなみに、喜多郎さんのインディアン・フルートの腕前は、かなりのレベルです。

※喜多郎さんのインディアン・フルート演奏(中国・西安でのライブより)


 ただ、喜多郎さんはオカリナは演奏されません。

 喜多郎さんがオカリナを吹くと勘違いされている方も、とても多いですが、オカリナを演奏されるのは宗次郎さんの方で、喜多郎さんはオカリナの演奏はされていません。
(喜多郎さん、コンサートではハーモニカを披露されたこともあり、もしかしたら、今までに個人的なレベルでは、オカリナを吹いたこともあるかもしれませんが、公の場では一切ありません。でも、喜多郎さんのことなので、習得する気になればオカリナも吹けるようになってしまうかもしれませんね。でも、“キタロー”の名前でオカリナを吹いてしまうと、それこそ、まるで某マンガの主人公を彷彿させてしまうことに、なってしまうような気が…)

 一方、宗次郎さんはオカリナの専門家として、コンサート・CDなどでは、オカリナのみ演奏されています。

 演奏に使うオカリナは、ご自身で作った手作り品の楽器を使用されます。
 師匠の火山久さんから独立後に、デビューするまでに作った、約一万本のオカリナの中から、ピッチなどの面で、お気に入りの十数本を現在も使い演奏活動されています。(http://sojiro.net/contents/profile_ocarina.html

 ただ、実は宗次郎さん、オカリナ以外にもギターとキーボードが演奏可能、もしくはかつて演奏していた可能性が高いです。

 というのも、宗次郎さんが火山久さんと出会いオカリナを志す以前は、ギターで弾き語りフォーク・ソングを歌っておられたということです。
 そんな宗次郎さんが、オカリナの音色を聴いて、この笛なら、オカリナならば、もはや歌詞はいらない!と感じ、フォークシンガーを辞めてオカリナの道に入られたとのことです。
 つまり、若い頃には、かなりギターを演奏されておられたのだろうと推測できます。もっとも、オカリナ演奏を始められてからは、ギターの演奏はされておられないと思われますので、今現在、宗次郎さんがギターの演奏が可能かどうかは不明です。

 一方、キーボードに関しては、ある程度、演奏が可能なのだと思われます。

 1994年3月に、瀬戸内海放送局25周年記念番組『瀬戸内海・島物語~宗次郎が奏でる心の旅』という番組がTV放送され、番組内で、テーマ曲の「魂の島々」を作曲されているところが映っていたのですが、その作曲の際、キーボードを使い曲を作っている様子が映し出されていました。
 ここから察するに、宗次郎さんは作曲の際、オカリナだけでなくキーボードも使われるのだということが分かります。

 もっとも、先述のように、コンサートやCDではオカリナのみ演奏され、基本的にキーボードなどその他の楽器の演奏は担当されませんが、非常に珍しく、宗次郎さんがキーボードの演奏を披露されている動画があります。
 おそらく1990年以前頃のコンサートの動画で、版権会社のサウンドデザインがYouTubeに公式にアップしている映像です。曲は「道」で、間奏部分でキーボードを弾いている宗次郎さんのお姿が、わずかながら映っています。(3分50秒ごろ)



 このように、宗次郎さんはキーボードも演奏されるみたいなのですが、現在は、公にはオカリナ演奏専門で活動されています。


 次に、オリジナル作品における曲作りとテーマ性についてですが、喜多郎さんは作曲と編曲をすべて一人でこなし、オーケストラ曲などの際にのみ、オーケストレイター(オーケストラ編曲家)にアレンジを依頼されておられます。ですので、基本的には曲作りにおいて、すべて自分自身で作り上げておられます。
 一方、宗次郎さんは、オカリナで演奏する主旋律・メロディーをご自身で作曲し、編曲に関しては、基本的に編曲家・アレンジャーの方に委ねるスタイルで曲作りをされています。
 編曲という作業は、専門的な知識やセンスが必要とされるので、シンセサイザーとオカリナ、各々が専門とする楽器の違いが、編曲までを自身で行うかどうかという違いに、出ていると言えます。

 ですので、喜多郎さんのアルバムは、編曲の面では概ね一貫性があり、急激に作風が変わるということはあまりありませんが、宗次郎さんのアルバムは、編曲を担当する編曲家により、曲調や雰囲気ががらりと変わることがあります。
 例として、1995年『光の国・木かげの花』(編曲:坂本昌之)と、一年後1996年『Japanese Spirit』(編曲:大塚彩子)が挙げられます。わずか一年違いのアルバムなのに、作風が全く異なるものとなっています。
 編曲家によって、どう音楽が変わるのかという楽しみ方ができるのも、宗次郎さんのアルバムであると言えます。

 テーマ性としては、お二人とも、自然からインスピレーションを受けて作られた音楽であるという所は共通点ですが、喜多郎さんの方が、より東洋やアジア・日本的なテーマにフォーカスをあてた作品が多いです。(『シルクロード』を始めとして、『古事記』や『空海の旅』シリーズなど)

 宗次郎さんも、『大黄河』や『Japanese Spirit』『古~いにしえみち~道』などは、アジアや日本をテーマにした作品ですが、それ以外にも、北欧・東欧をテーマにした『天空のオリオン』や、アヴェ・マリアをテーマにした『土の笛のアヴェ・マリア』など、西洋的なテーマ・アプローチの作品もあり、洋の東西に捉われることなく、自分が感じたこと、描きたいテーマを自由に取り上げておられる印象があります。

 お二人とも、地球や大自然の息吹を感じさせてくれるような音楽が魅力であり、そこが、多くの人から支持を得ている点と言えます。

 このように、テーマ性においては、若干の違いが見受けられますが、音楽の根幹の一つである音色の点ではどうでしょうか。

 宗次郎さんのオカリナの音色の最大の特色として、その透明感のある澄んだ音色が挙げられます。
 「水心(すいしん)」や「天空のオリオン」のように、ソプラノのC管やG管を使用した曲が、その代表格ですが、心が洗われるような清らかな音色で、すぐに宗次郎さんのオカリナの音だと判るほど、特徴的です。
 その清々しい音は、他のオカリナ奏者の追随を許さないほど、宗次郎さん独自の個性を持っています。

※宗次郎さんの代表曲「水心」と「天空のオリオン」(イタリアでのライブ演奏)


 実はこの“透明感のある”“澄んだ”“清らかな”音色であるという点で、喜多郎さんのシンセサイザーも相通ずるものがあります。

 喜多郎さんの曲において、主旋律・メロディーを奏でる際、アナログ・シンセサイザー(miniKORG700Sなど)によるリード音が多用されていますが、このリード音の音色の特色が、まさに透明感のある澄んだ音色であり、喜多郎さんのシンセサイザー音楽の最大の個性となっています。

(ちなみに、喜多郎さんが初めてシンセサイザーを入手したのは、バンド“ファー・イースト・ファミリー・バンド”のメンバーだった時代の前頃で、当時では最新鋭のアナログ・シンセサイザーを購入したものの、取扱説明書が電気用語ばっかりで意味が分からず、スイッチ類をいじり倒しても、丸一日音を出すことができず、試行錯誤の末、ようやく出た音が海の波のような音だったとのことです。そこで喜多郎さんは、シンセサイザーという楽器は景色や情景を描写するのに、とても向いている楽器なんだと思われたそうです。)
 
 喜多郎さんは、時には「エストレイア」のように、まるでオカリナを思わせるようなリード音を使うことがあり、喜多郎さんのアナログ・シンセサイザーと宗次郎さんのオカリナは、音色の特色・持ち味という点では、非常に近い、似ている個性を有しています。

※喜多郎さんのグラミー受賞作『Thinking of you』より「Estrella エストレイア」


 喜多郎さんと宗次郎さんの音楽が、似ていると言われたり、混同されたりする、一つの大きな要因が、この、メロディー楽器の音色の近似性によるものであると思われます。

 また、メロディーラインにおいても、喜多郎さん宗次郎さんともに、五音音階(ドレミソラという、ファとシを抜いたいわゆる四七抜き音階)のメロディーが多く、または、五音音階にシの音を足した音階(ドレミソラシという、ファを抜いた四抜き音階)によるメロディーが多いのが特徴と言えます。

 このように、音楽の重要な要素である、音色とメロディーにおいて、多くの共通性が見られ、そこから、二人が似ていると言われてしまうことに、つながっているのではないかと考えられます。

 実際、喜多郎ファンの方で宗次郎さんの曲も聴くという方や、宗次郎ファンの方で喜多郎さんの曲も聴くという方は多く、自分のように二人とも大好きという方も多いと思います。

(ちなみに、「神々の詩」で知られる、岩手県を拠点に“東北”にこだわった音楽を作曲された、シンセサイザー奏者の姫神星吉昭さんの中期の頃、特にアルバム『まほろば』『海道』『北天幻想』『雪譜』あたりの作風も、先述のような喜多郎さん宗次郎さんお二人の音楽性と、共通する要素が強く、喜多郎+宗次郎+姫神でベストセレクションされて、通販のCD企画が組まれたりしたこともありました。→http://shop.ponycanyon.co.jp/pickup/p46788/とかhttps://www.onsei.co.jp/item/SOSC0503/など…。喜多郎ファンの方、もしくは宗次郎ファンの方で、姫神サウンドも好きという方や、姫神ファンの方で、喜多郎さんや宗次郎さんの音楽も聴くという方も多いかもしれません)

 喜多郎さんと宗次郎さんを比較したところ、外見は別として、ライフスタイル・人物像・音楽性においては、多分に共通性が見られ、似ていると言われたり、混同されたりする理由が推測できました。

 しかし、全く別の視点から、二人が混同される原因(犯人)に思い当たることがありますので、それについては、次回「喜多郎と宗次郎~似てる?似てない?徹底比較!!(後編)」で触れてみたいと思います。
 また、知名度などについても比較し、おすすめ作品なども紹介したいと思います。


<特別コラム>喜多郎と宗次郎~似てる?似てない?徹底比較!!
(目次・リンク)

前編…比較その①:外見、比較その②:人物

中編…比較その③:音楽性

後編…〇〇〇の〇〇郎犯人説、比較その④:知名度・その他、おすすめ作品紹介、比較おまけ

tag : 宗次郎 喜多郎

<特別コラム>喜多郎と宗次郎~似てる?似てない?徹底比較!!(後編)

<特別コラム>喜多郎と宗次郎~似てる?似てない?徹底比較!!(後編)

 シンセサイザー奏者の喜多郎さんと、オカリナ奏者の宗次郎さんを徹底比較する、特別コラム。
 前編、中編と、外見・人物像・音楽性などを次々に比較してきましたが、いよいよ後編です。

 音楽関連の事柄の他に、喜多郎さんと宗次郎さんが混同されてしまう原因(犯人)として、ある有名なキャラクターが思い当たりました。

<ゲゲゲの鬼太郎犯人説>
 日本人だれしも知っている、妖怪の少年キャラクター・鬼太郎
 ご存知、水木しげるさん原作の漫画『ゲゲゲの鬼太郎』の主人公ですが、喜多郎さんと宗次郎さんが混同されてしまう原因の一つが、この鬼太郎の存在であると考えています。
 目玉おやじもビックリな説かもしれませんが、解説します。

 喜多郎さんの芸名の由来が、ゲゲゲの鬼太郎から、ということは前編にて述べました。

 実はこの鬼太郎、オカリナを吹くんです!(アニメ版での話ですが…)
 
 さらに、オカリナを武器にして悪い妖怪と戦うんです。オカリナの唄口のところがぐ~んと伸びて、剣のようにして戦います。このアニメのゲゲゲの鬼太郎のイメージで、鬼太郎と言えばオカリナを持っているという印象が、一般的に浸透してしまっており、

 オカリナを吹くキャラクター⇒鬼太郎⇒キタロー⇒喜多郎⇒オカリナ奏者

 という風に、勘違いされている可能性があります。
 実際には、オカリナ奏者は宗次郎さんなのですが、喜多郎さんがオカリナ奏者と間違われてしまう原因・犯人は、ゲゲゲの鬼太郎にあるのではないかと考えています。

 それにしても、オカリナは元来陶器製で割れやすく、とてももろいので、武器にするには圧倒的に不向きだと思われますが、きっと鬼太郎のことなので、妖力で強化して戦っているのでしょう。
 また、同じく水木しげるさんのもう一つの代表作『悪魔くん』にもオカリナが登場します。
 こちらは“ソロモンの笛”という名称で登場し、重要なアイテムとなっています。(一説には、このソロモンの笛をアニメの鬼太郎に流用して、鬼太郎の妖怪オカリナとなったそうです)
 水木しげるさん、もしかしたらオカリナが好きだったのかもしれませんね。


<比較その④:知名度・その他>
 喜多郎さんと宗次郎さんの知名度の比較ですが、世界的な知名度の高さについては、喜多郎さんの方が圧倒的に高いです。
 やはりアメリカを拠点とし、ワールドワイドにコンサート活動をされているので、日本人ミュージシャンの中でも、群を抜いて国際的知名度は高いです。
(一般の日本人男性で、ロングヘア&髭の外見でバリ島を歩いていたら、現地の人に「Oh!Kitaro!!」と声をかけられた…という逸話があったりします)

 対して宗次郎さんは、オカリナ愛好者やニューエイジ音楽愛好者の方ならば、海外でも知っている人はおられるとは思いますが、一般的な知名度は、日本や東アジアに限られてくると思います。
 活動拠点が日本で、コンサートも主に日本国内がメインなので、やむなしですが、90年代を中心にTV出演を活発にされていたので、日本では40代より上の世代の人なら、宗次郎さんの知名度はそこそこ高いと思われます。
 逆に30代より下の世代、特に20代以下の人の場合は、宗次郎と言うと、オカリナ奏者ではなく、剣客マンガ『るろうに剣心』に登場する剣士のキャラクターを連想するようです。

 もっとも、喜多郎さんと宗次郎さんを混同してしまっておられる人も少なくはないので、日本での知名度はあまり当てにはならないかもしれません。

 受賞歴に関しては、喜多郎さんは、ゴールデン・グローブ賞(映画『天と地』音楽)、グラミー賞(アルバム『Thinking of you』)を始めとして、香港の映画賞で最優秀音楽賞(映画『宋家の三姉妹』音楽)や日本レコード大賞特別賞などを受賞。グラミー賞には、ニューエイジ部門の常連として計16回(2017年時点)もノミネートされています。
 一方、宗次郎さんは日本レコード大賞企画賞を受賞されています。

 受賞歴についても、国際的な評価は喜多郎さんの方が受けておられますが、一つ注意しなければならないことがあります。

 それは、グラミー賞が、あくまでアメリカ国内で発売され流通した作品が対象となるということです。
 ですので、喜多郎さんのグラミー受賞あるいはノミネートされた作品を、日本人多くの誰もが知っている、聴いたことがあるという状況には、残念ながらなっていません。(日本でもCDは一応発売されてはいますが…)
 喜多郎さんの知名度や人気に関しては、日本よりもむしろ、海外の方が高いと思われます。
 
 また、宗次郎さんのアルバムの流通は、基本的に日本国内が中心ですので、グラミー賞の対象にはなりませんが、例えば、アルバム『古~いにしえみち~道』ならば、喜多郎さんの『空海の旅』シリーズにも、決して引けを取らない素晴らしいクオリティの作品ですので、グラミー賞にノミネートされてもおかしくないレベルだと思います。

 コンサートに関しては、アメリカが拠点の喜多郎さんは、日本でコンサートが開催される頻度はそれほど多くはありません。宗次郎さんの方が、日本においてコンサートで生演奏にふれられる機会が、圧倒的に多いと言えます。
 
 こうして考えると、CD販売やコンサート興行の面からみて、宗次郎さんが邦楽アーティストだとすると、喜多郎さんは、もはや洋楽アーティストと言ってしまってもよいのではないかと思えるほどです。


<おすすめ作品紹介>

 喜多郎さんと宗次郎さんの徹底比較、いかがだったでしょうか?
 この記事が、お二人の違いや特色について、理解を深めることにつながれば幸いです。そして、ぜひ、お二人の作品に触れていただくことができればと思います。
 そこで最後に、お二人のおすすめ作品を紹介したいと思います。

 この記事を読んで下さった方で、喜多郎ファンだけど宗次郎は聴いたことがない、あるいは、宗次郎ファンだけど喜多郎は聴いたことがない、という方もおられるかもしれません。
 または、二人ともあまり聴いたことがないけど、どの作品から聴いたらいいのかわからない、という方もおられるかもしれません。

 お二人とも長いキャリアを持ち、CDも、オリジナル・アルバムやベスト盤を含め30枚以上出しておられますので、最初にどれを聴いたらいいか迷うかもしれません。
 ベスト盤を聴くという手もありますが、ベスト・アルバム自体もかなりの種類が出ていますので、オリジナル・アルバムとベスト・アルバムの双方で紹介したいと思います。
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(喜多郎ファンにおすすめの宗次郎作品)

『古~いにしえみち~道』

 2010年に発表された宗次郎さんのオリジナル・アルバム。
 喜多郎ファンの方なら、おそらく東洋的日本的な響きを好んでおられる方も多いかと思いますが、この『古~いにしえみち~道』は、そんな喜多郎ファンの方に、特におすすめの作品です。
 「いにしえ~万葉のこころ~」「古~いにしえみち~道」「KAN-NON~観音~」「炎~求道~」など、まさに“和”を感じさせてくれるオカリナ・サウンドです。
 宗次郎さんの日本的な曲調のアルバムは、他にも『Japanese Spirit』や『まほろば』などがありますが、その中でも、僕はこの『古~いにしえみち~道』が一番のお気に入りです。
 このアルバムの前後(2009年、2013年)に発表された『オカリーナの森から』『オカリーナも森からⅡ』とともに、宗次郎さんの最高傑作アルバムだと思っています。
 『古~いにしえみち~道』を聴いていると、奈良大和路の風景が目に浮かんでくるかのようです。
 この作品では、奈良大和路や仏教が大きなモチーフとなっているようで、ジャケット写真は、奈良県宇陀市の大宇陀・阿騎野の山並みの写真が使われ、また、室生寺や中宮寺の仏像の写真や、奈良県桜井市の長谷寺の枝垂れ桜の写真なども使われています。
 ぜひ、宗次郎さんのオカリナによる“和の響き”をお楽しみ下さい!

※アルバム『古~いにしえみち~道』より「古~いにしえみち~道」
宗次郎さんのYouTube公式チャンネルより)



『宗次郎オリジナル・ベスト 1991~2002』

 宗次郎さんのオリジナル曲を集めたベスト・アルバムの中では、こちらを紹介しておきます。
 手っ取り早く、宗次郎さんの代表曲を聴いてみたい、という方にはぴったりのベスト・アルバムで、「故郷の原風景」「水心」「天空のオリオン」といった人気曲や、コンサートでもよく演奏される曲が収録されています。
 さらに、宗次郎さんの代表曲「大黄河」も、大島ミチルさんのアレンジ版で収録されており、入門盤としてもおすすめできる1枚となっています。
 他にもベスト盤としては、『宗次郎ゴールデン☆ベスト オリジナル編』がありますが、収録曲はほぼ同じ内容で、曲数自体は、『宗次郎オリジナルベスト 1991~2002』の方が一曲多く収録されています。
 このベスト盤を聴いた上で、『木道(きどう)』『風人(ふうと)』『水心(すいしん)』の自然三部作(日本レコード大賞企画賞受賞作)や、気に入った曲が収録されているアルバムを聴いてみるというのも良いと思います。


※CD紹介とは関係ありませんが、2014年に、宗次郎さんが群馬テレビのニュース番組に出演された際の動画が、群馬テレビ・ニュースeye8のYouTubeチャンネルにて公開されていますので、紹介します。宗次郎さんのことや、オカリナのこと、オカリーナの森での活動のことなどがよく分かる動画です。途中、宗次郎さんによるオカリナ生演奏もあります。




(宗次郎ファンにおすすめの喜多郎作品)

『Thinking of you』

 1999年に発表された喜多郎さんのアルバムで、第43回グラミー賞最優秀ニューエイジ・アルバム賞受賞作品
 宗次郎ファンの方でしたら、オカリナを含む“笛”の音色が好きな方も多いと思います。
 『Thinking of you』では、喜多郎さんが吹くインディアン・フルートによる曲「Mercury」の他、ペルーからのゲスト・ミュージシャンを迎えて、ケーナサンポーニャといった民族楽器の笛を、ふんだんに取り入れた曲「Fiesta」や「Harmony Of The Forest」も収録されており、オカリナにも相通ずる音色で、気に入っていただけると思います。
 喜多郎さんならではの、東洋的日本的な詩情を感じさせるメロディーや音色を味わうこともでき、繊細な自然の風景から壮大な大宇宙まで、イマジネーションの翼を広げさせてくれる作品です。
 僕は『Thinking of you』が、喜多郎さんのアルバムの中では一番のお気に入りで、『古事記』とともに喜多郎さんの最高傑作だと思っています。

※アルバム『Thinking of you』より、アンデスの笛ケーナの音色が印象的な「Fiesta フィエスタ」(喜多郎さんのYouTube公式チャンネルより)



『シンフォニー・ライブ・イン・イスタンブール』

 2014年に発表されたライブ・アルバムで、2014年3月のトルコ・イスタンブールでの、オーケストラとのジョイント・コンサートの模様を収録したアルバム。喜多郎さんの代表作が収録されており、ベスト盤としても入門盤としても最適な1枚です。第57回グラミー賞ベスト・ニューエイジ・アルバム、ノミネート作品。
 宗次郎ファンの方の中には、アコースティックな音の方が好みで、シンセ(電子音)ばっかりのCDはどうも…という方もおられるかもしれません。
 この『シンフォニー・ライブ・イン・イスタンブール』は、メインのメロディーは喜多郎さんのシンセですが、他のパートはオーケストラが中心となっており、喜多郎さんのアルバムの中では、もっともアコースティックな響きのアルバムと言えます。
 収録曲も、ゴールデン・グローブ賞受賞の『天と地』、グラミー受賞の『シンキング・オブ・ユー』、代表曲『シルクロード』、ビルボード・チャート・ニューエイジ部門1位獲得作の『古事記』など、喜多郎さんの代表アルバムからの曲を楽しむことができ、「マーキュリー」では、アルバム『Thinking of you』の原曲とは違ったアレンジで、喜多郎さんが吹くインディアン・フルートの音色を堪能することができます。
 まずはこのCDを聴いてから、『古事記』や『Thinking of you』といったアルバムを聴いてみるのも良いと思います。





※以下の記事もCD紹介とは関係ありませんが、2013年の喜多郎さんへのインタビュー記事です。読むと、喜多郎さんの素顔・人物像への理解が深まると思いますので、紹介します。
『生ける伝説の素顔に迫る 喜多郎インタビュー』(https://www.cinra.net/interview/2013/12/25/000000)


<比較おまけ:サイン>
 お二人のサインを比較してみます。

 まずは喜多郎さん。
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※アルファベット表記の“Kitaro”と漢字表記の“喜多郎”の両方を、くずし文字で書くスタイルです。書くのが割と手間な感じのサインですが、サイン会で並んだすべての人のすべてのCDに、決して省略したりはせずに、アルファベット表記と漢字表記の両方を、きちんとサインしておられました。喜多郎さん、とても律儀なお方です!

 次に、宗次郎さん。
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※名前の文字から“宗”の字を、くずして書いたスタイルです。(たぶん!)
正直、なんて書いてあるのか読めないですが…(;^_^A
でもまあ、普通、芸能人とかアーティストとかのサインは、こういった感じのサインの方が多いと思います。

 実は、コンサート終演後のサイン会は、宗次郎さんは基本的に毎回開催しておられますが、喜多郎さんがサイン会をするのは、どちらかというと珍しい方です。そういう意味では、宗次郎さんのサインは、サイン会向けに、できるだけ多くの人に早く対応できるように、工夫されたサインなのかもしれません。僕は、喜多郎さんのサインも宗次郎さんのサインも大好きです。


<特別コラム>喜多郎と宗次郎~似てる?似てない?徹底比較!!
(目次・リンク)

前編…比較その①:外見、比較その②:人物

中編…比較その③:音楽性

後編…ゲゲゲの鬼太郎犯人説、比較その④:知名度・その他、おすすめ作品紹介、比較おまけ

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2017秋・コンサート満喫旅~2日目・宗次郎さん滋賀県甲賀市コンサート

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(10/7~10/9の3日間の旅とコンサートの日程)
10/7(土)喜多郎さん:京都・花山天文台野外コンサート(ゲスト・ミュージシャン:岡野弘幹さん)
10/8(日)宗次郎さん:滋賀県甲賀市・あいこうか市民ホール
10/9(月)宗次郎さん:滋賀県彦根市・みずほ文化センター

 3日間連続で、ニューエイジ音楽の大御所の生演奏を満喫する旅、2日目についてブログ記事にまとめます。

 10/7の、喜多郎さん&岡野弘幹さんの、京都・花山天文台野外コンサートから一夜明けて、10/8は、オカリナ奏者の宗次郎さんの滋賀公演1日目、場所は滋賀県甲賀市のあいこうか市民ホールでした。

 まずは、宿泊地の野洲からJRに乗って、近江八幡を目指しました。この日の夜は近江八幡に泊まる予定でしたので、駅のコインロッカーにスーツケースを預けて、近江鉄道に乗りました。

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 近江鉄道はワンマン運転のローカル電車で、車窓の眺めも田園風景が広がり、とてものんびりした雰囲気を味わえました。

 電車は、甲賀市の水口城南駅に到着しました。コンサート会場の、あいこうか市民ホールはこの駅からすぐの場所にありました。
(ちなみに、駅名は“みなくちじょうなん”と読むらしいです。近江八幡駅で切符を買う際、発券機ではなく窓口で買う必要があったのですが、その際、「みずくちじょうみな…」「“みなくちじょうなん”です。」と駅員さんに訂正されてしまいました…)

 開場時間まで時間がありましたので、近くを散策することにしました。
 甲賀と言えば、やっぱり甲賀忍者が有名ですが、忍者屋敷はかなり離れた所にあるようなので、行くのは諦めて、駅からすぐの城跡・水口城を目指しました。

 この水口城は、江戸時代、3代将軍・徳川家光が上洛する際の、宿として作られたのが発祥だそうです。
 現在は石垣が往時の面影を残すのみで、城内はグランドになっていました。その一角に、往時の櫓を模した建物が再建されて、水口城資料館として開館していました。

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資料館を見学し、しばし江戸時代の文化に触れた後、コンサート会場の“あいこうか市民ホール”に行きました。

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 あいこうか市民ホールは、とても立派なホールでした。

 開演前に、コンサート終演後のサイン会に備えて、ロビー販売で楽譜を購入。CDは、今までにほとんど買い集めてしまいましたので、今回は楽譜集にしました。もっとも、オカリナで吹くのではなく、ティン・ホイッスルで吹くことになりますが…。

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 楽譜は、宗次郎さんのアルバムの中でも、最も大好きな『古~いにしえみち~道』を購入しました。チラシも置いてあったので一枚いただきました。

 この時、ロビー販売の所で、「伴奏とかがなく、宗次郎さんのオカリナのソロだけで収録されたCDというのはありますか?」と、販売業者の方に尋ねておられるお客さんがおられて、業者の方がちょっと分からないなあという感じで困っておられたので、助け舟を出して、僕がそのお客さんに、宗次郎さんのアルバムは基本的にすべて伴奏が入っていて、アルバムの内の1~2曲程度が、オカリナ・ソロの曲が収録されていたりすることが多いですよ、と教えて差し上げました。その例として、オリジナル・アルバムでは『オカリーナの森Ⅱ』が一番新しいCDであることも紹介しました。

 そのお客さんも喜んで下さり、販売業者の方からも助かりましたと感謝されました。その後、業者の方と少しお話をして、明日の彦根公演での販売も担当されることなどを教えてくださいました。

 開場時間になり、プログラムをもらって入場しました。

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 客席につき、さっそく、今日の演奏曲目をチェックしました。(客席は、こ列11番。真ん中よりやや前よりの左の方でした。ステージから少し離れていましたが、舞台上を俯瞰してよく見ることができる席でした)
 プログラムは2日間共通で、1日目・甲賀市公演、2日目・彦根市公演、両公演とも同じ曲目となっていました。


<2017/10/8~10/9 滋賀公演・演奏曲目>

・森のこだま(アルバム『オカリーナの森から』より)
・森に還る(アルバム『オカリーナの森から』より)
・故郷
・母さんの歌
・七つの子
・オカリナについての説明
 ①北の海に死す鳥の歌(アイヌ民謡)
 ②竹田の子守唄
 ③凪(アルバム『風人』より)
 ④馬子歌(日本民謡)
 ⑤水心(アルバム『水心』より)
・コンドルは飛んでいく
・故郷の原風景(アルバム『木道』より)

-休憩-

・夕焼け小焼け
・赤とんぼ
・小さい秋みつけた
・鳥の歌(カタロニア民謡)
・悲しい水(アルバム『水心』より)
・旅立ち(アルバム『あゆみ』より)
・母の歌(アルバム『オカリーナの森からⅡ』より)
・リュブリャーナの青い空(アルバム『天空のオリオン』より)
・大黄河(アルバム『大黄河』より)
-アンコール-
・天空のオリオン(アルバム『天空のオリオン』より)


 オリジナル曲と、秋の季節にふさわしい抒情歌・童謡唱歌を織り交ぜたプログラムとなっていました。

 今回の二日間の、演奏メンバーは、宗次郎さんのオカリナと、ピアノの蓮沼健介さん、アコースティック・ギターの小林健作さんの、三人のトリオでの演奏でした。
 この楽器編成とメンバーは、僕にとって忘れることのできない、2015年3月の大阪・貝塚公演の時と、全く同じでした。(→詳しくは、ブログ記事「宗次郎さんの音楽との出会い~そして、素晴らしき音楽の世界へ」<第7話>をご覧下さい)

 ステージを見て、直感的に、あの貝塚公演の時と同じ編成だと気付き、期待に胸膨らみました。

 まず、蓮沼さんと小林さんがステージに登場し、楽器のスタンバイを整えて、宗次郎さんが登場されました。
 
 宗次郎さんのオカリナ・ソプラノ管ソロによる「森のこだま」につづき、トリオによるアコースティックサウンドの「森に還る」が披露されました。
 
 ここで一旦MC。宗次郎さんが挨拶されて、冒頭の2曲の説明と、オカリーナの森について紹介されました。

 そして、おなじみの日本の童謡唱歌から「故郷」「母さんの歌」「七つの子」を披露されました。
 この3曲が終わり、蓮沼さんと小林さんは一旦、舞台裏に引き上げて、宗次郎さんのソロで、オカリナの説明をしながら、5曲披露するという流れでした。

 ここで演奏された、アイヌ民謡「北の海に死す鳥の歌」は、初めて聴いた曲でしたが、とても良かったです。CD未収録の曲だと思います。この曲でオカリナ・アルトC管を紹介されました。
 続いて、テナーG管による「竹田の子守唄」(このテナーG管ですが、「僕はそう呼んでいますが、中にはアルトG管と呼ぶ人もおられます」と、宗次郎さんはおっしゃっておられました)。
 そして、テナーF管で「凪」。ソプラノG管で日本民謡「馬子歌」。一番高音のソプラノC管・ピッコロで「水心」と、それぞれのオカリナの音域や音の高さを分かりやすく説明しながら、5曲ソロで演奏されました。

 プログラムに盛り込まれた、この、宗次郎さんによるオカリナの説明。
 初めてオカリナの演奏を聴く方にもわかりやすく、この楽器の魅力をお伝えしたいという、宗次郎さんの誠意と熱意が感じられますね。

 その後、再び蓮沼さんと小林さんがステージに登場し、「コンドルは飛んでいく」を披露されました。

 「コンドル…」は、ほぼ毎回演奏されておられる定番曲で、曲の説明では、実はこの曲は3部分からなり、2部分目が終わったところ・最後のリズミカルな踊りの部分が始まる前で拍手されることがありますが、そこではまだ拍手は要りませんので、最後まで行って「コンドルは飛んでいっちゃった~…」という感じで終わりますので、、そうしたら拍手を頂ければと思います。という紹介MCも、おなじみになっています(^ ^)

 第1部の締めくくりには、これもおなじみ定番曲の「故郷の原風景」。
 CD版のシンセやストリングスが入ったバージョンもいいですが、この日のようにピアノ・ギターのみのシンプルで素朴なアレンジも、この曲には、ぴったりとはまっているなあと思います。

 ここで15分間の休憩が入りました。お手洗いに行くついでに、販売コーナーの様子を見ると、CDや楽譜を買うお客さんで賑わっていました。

 第2部は、秋にぴったりの抒情歌3曲「夕焼け小焼け」「赤とんぼ」「小さい秋みつけた」から始まりました。本当に、宗次郎さんのオカリナの音色は日本の抒情歌によく合う音色だと思います。
 
 そして、カタロニア民謡の「鳥の歌」を紹介されました。
 宗次郎さんのお師匠さんがよく演奏されていた曲であり、チェリストのパブロ・カザルスが国連でこの曲を演奏したエピソード(カタロニアの鳥はピース、ピース(peace)と鳴く、と語ったこと)などを紹介されました。

 こういった曲の背景を教えていただいてから、その曲の演奏を聴くと、より深く味わえる感じがします。
 宗次郎さんは曲間MCを、毎回すごく大切にされておられるなあと感じます。

 その後は、オリジナル曲を立て続けに、「悲しい水」(アルバム『水心』より)、「旅立ち」(『あゆみ』より)、「母の歌」(『オカリーナの森からⅡ』より)、「リュブリャーナの青い空」(『天空のオリオン』より)と、披露されました。

 ここでも1曲ずつ曲の説明をされました。
 ご当地・滋賀県は水が綺麗な印象があるということで、お酒もおいしいと話されて、会場の笑いをとっておられました。また、信楽焼で有名な、近くの信楽には度々足を運んでおられたそうですが、この日の会場となった水口には初めて来たとのことで、お酒のおいしい所を紹介してもらって、行って来ましたと話されておられました。

 第2部最後の曲は、代表曲である、NHK特集『大黄河』テーマ曲の「大黄河」で締めくくられました。
 
 オカリナと出会ってから10年間、オカリナ制作や演奏活動を続けていたが、なかなか世に知られることがなくて、経済的にも辛い状況だったが、1985年にレコード会社の方から声をかけてもらい、レコードデビューができて、その翌年に、NHKでその前年まで喜多郎さんの『シルクロード』という番組をやっていたのですが、『大黄河』という番組のテーマ曲と音楽を担当させてもらい、それでやっと、オカリナというものが、世間に知ってもらえるようになりました。という話を、「大黄河」の紹介の際、毎回お話されておられます。
 この日もその話をされてから、「大黄河」を演奏されたのですが、“喜多郎さん”のお名前が出たところで、実は昨日にお会いしてきたんですよ~と、心の中で答えてました。

 また、曲を始める寸前に宗次郎さんが、“あいこうか”で“だいこうが”、とおっしゃって、会場は笑いに包まれました。(宗次郎さんって、結構こういうユーモアが豊富なお方です)

 プログラムの曲がすべて終わり、アンコールはこの日は1曲、「天空のオリオン」を披露されました。

 終演後、お待ちかねのサイン会。(僕はいつも、宗次郎さんと少し言葉を交わしたいと思っていますので、迷惑をかけないように、最後の方の、後ろで待つ人がいない状況になってから、列に並ぶようにしています)

 この日は、『古~いにしえみち~道』の楽譜集にサインしていただきます。
 
 順番が回ってきて、列の一つ前の方が、バンダナにサインをしてもらおうとしたのですが、宗次郎さんが、下の机にマジックが写っちゃうんじゃないかなぁと心配そうにおっしゃいました。
 そこですかさず、次だった僕が、これ良かったら敷いてください、と楽譜が入ってたビニール袋を差しだしました。
 写ってもいいですか?という雰囲気だったので、むしろ写ってくれた方が嬉しいんですけど…と言うと、その方も宗次郎さんも爆笑。
 サイン楽譜のビニールに着いたマジックがその名残です。

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 サインしてもらいながら、実は6月の奈良・斑鳩公演にも行きまして、その際もサインしていただいて、今日は4か月ぶりですとお話ししました。
「そうですか!これ奈良ですよ!」と、宗次郎さんが『古~いにしえみち~道』の表紙の写真を指差して、笑顔で話されました。(ジャケット写真は奈良県宇陀市の大宇陀・阿騎野の山々の写真です)
「宇陀市ですよね!」僕も笑顔で応じて、「明日の彦根公演にも行きますので、楽しみにしています!」とお伝え出来ました。
 宗次郎さん、毎回サイン会では、聴きに来てくれたお客さんに、笑顔で気さくに話されておられるので、素敵だなあといつも思います。

 宗次郎さんのコンサート、大編成もいいのですが、やっぱりこの日のようなシンプルな編成の方が好きですね。
 シンプルでアコースティックな編成の方が、オカリナの音色を、より深く味わえる気がします。安定の素晴らしい音色、堪能できました。
 翌日の彦根公演は、曲目は同じでも、会場の違いでどう響きが変わるのか、じっくりと味わって、聴き比べてみようと思いつつ、あいこうか市民ホールを後にしました。

 この日の宿は、近江八幡にとってありましたが、甲賀市から近江八幡市に向かう電車で、あいこうか市民ホールのロビーで、宗次郎さんのCD販売を担当されておられた業者の方と一緒になり、電車の中で、音楽のことや音楽業界などの話をしました。
 業者の方は草津市内のCD店の方だったのですが、とてもいい話ができました。(こういうコンサート会場でのCD販売は、近くのCD店などが担当することが多く、また販売品は、メーカー側から預けられて、それを会場で即売する形だそうです)
  
 コンサートやライブといった、生演奏を聴くという文化は不滅だと思うので、今日のようにサイン会などを通して、その場でのCD即売で、少しでもCD販売業者の方が潤えば、音楽文化も途絶えることなく、未来へと受け継がれて行くのではないかなと思いました。

 こうして、近江八幡に到着し、2017秋・コンサート満喫旅2日目である、宗次郎さんの滋賀公演1日目が終了しました。
 翌日は、午前中に近江八幡市内を観光してから、宗次郎さん滋賀公演2日目会場の、彦根市稲枝を目指すことにしました。


 “2017秋・コンサート満喫旅~3日目・宗次郎さん滋賀県彦根市コンサート”につづく

tag : 宗次郎

2017秋・コンサート満喫旅~3日目・宗次郎さん滋賀県彦根市コンサート

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(10/7~10/9の3日間の旅とコンサートの日程)
10/7(土)喜多郎さん:京都・花山天文台野外コンサート(ゲスト・ミュージシャン:岡野弘幹さん)
10/8(日)宗次郎さん:滋賀県甲賀市・あいこうか市民ホール
10/9(月)宗次郎さん:滋賀県彦根市・みずほ文化センター

 3日間連続で、ニューエイジ音楽の大御所の生演奏を満喫する旅、3日目のまとめです。

 旅行三日目となった10月9日。
 午前中に近江八幡を観光し、午後に彦根の稲枝に移動、宗次郎さんの滋賀公演の二日目に行きました。

 近江八幡駅でレンタサイクルを借りて、まずは八幡山ロープウェイを目指しました。
 山頂からは、古い町並みが続く近江八幡の美しい風景や、琵琶湖が一望できて、秋の朝のさわやかな風に吹かれて、とても清々しく感じました。ぐるりと山上をゆっくり歩いて回っても、45分程度でした。

※八幡山の頂上から見た琵琶湖
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※前日泊まった、野洲方面をのぞむ。近江富士こと三上山が見えていました。
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※近江八幡の町並み
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 再びロープウェイでふもとに下りた後は、自転車に乗り、古い町並みをぬけて、自然豊かな水郷地帯を走りました。途中、水郷めぐりの小舟も行きかっていて、のどかな風景が広がっていました。
 この日はよく晴れて、気温も上昇し、野外で活動するには最適な天気となりました。

 大分、自転車で走ったところで、水郷の自然の中でティン・ホイッスルを演奏しました。
 曲は、昨日の宗次郎さんのコンサートで聴いた曲を吹きました(この日もこの後聴いたのですが…)。
 「水心」「故郷の原風景」「ふるさと」
 吹いてる間、蝶々が周りを沢山飛んでいました。

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 その後、再び古い町並みのエリアに戻り、有名な八幡堀などを観光し、近江八幡駅に向かいました。

 近江八幡は初めて訪れたのですが、水郷と古い町並みが非常に美しく調和している風景が見れて、とてもいい観光ができました。
 やはり、古い町並みが残っているところを歩くのは、気持ちいいですね。その町で受け継がれてきた歴史を感じることができて、心がリフレッシュされます。

 近江八幡駅に到着し、自転車を返却して、宗次郎さんの滋賀公演2日目の会場である、彦根市稲枝のみずほ文化センターを目指しました。

 電車で、彦根方面へ数駅移動しました。
 途中、織田信長が築いたことで有名な、安土城跡が電車の窓から見えました。今は石垣を残すのみのようですが、この日は祝日ということもあり、車がたくさん止まって観光客が来ているのが見え、多くの人が信長の夢の跡を見に行っているんだなあと思いました。自分はまだ訪れたことがありませんが、いつの日か訪れてみたいと思っています。

 電車は、彦根市にあります、コンサート会場の最寄り駅・稲枝(いなえ)駅に到着しました。みずほ文化センターへは、この駅から歩いて約30分です。
 
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 のんびりと、田園地帯の中を歩いていくことにしました。
 この日は、本当に天気に恵まれましたので、ウォーキングにちょうどいい感じでした。

※25分ほど歩いて、会場のみずほ文化センターに着きました。
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 開場時間まで少し余裕があったので、近くの田園地帯を散策したりして過ごしました。

 時間になり入場してすぐに、ロビー販売に行きました。
 昨日の業者の方とも再開し、挨拶をして楽譜を購入。楽譜は、斑鳩公演の際に買ったCD『土の笛のアヴェマリア』の曲が収録された楽譜集を選びました。それとバンダナ。
 今日は自分がバンダナにサインしていただこうと思っていました。(昨日のバンダナ・ビニール袋サイン事件、果たして宗次郎さんは覚えておられるかな?と思いつつ…)

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 プログラムは昨日の甲賀市公演のものと全く同じものです。
 演奏曲目を再びまとめると、次のようなプログラムでした。

<2017/10/8~10/9 滋賀公演・演奏曲目>

・森のこだま(アルバム『オカリーナの森から』より)
・森に還る(アルバム『オカリーナの森から』より)
・故郷
・母さんの歌
・七つの子
・オカリナについての説明
 ①北の海に死す鳥の歌(アイヌ民謡)
 ②竹田の子守唄
 ③凪(アルバム『風人』より)
 ④馬子歌(日本民謡)
 ⑤水心(アルバム『水心』より)
・コンドルは飛んでいく
・故郷の原風景(アルバム『木道』より)

-休憩-

・夕焼け小焼け
・赤とんぼ
・小さい秋みつけた
・鳥の歌(カタロニア民謡)
・悲しい水(アルバム『水心』より)
・旅立ち(アルバム『あゆみ』より)
・母の歌(アルバム『オカリーナの森からⅡ』より)
・リュブリャーナの青い空(アルバム『天空のオリオン』より)
・大黄河(アルバム『大黄河』より)
-アンコール-
・天空のオリオン(アルバム『天空のオリオン』より)

 演奏者も甲賀公演に引き続き、宗次郎さんのオカリナと、ピアノの蓮沼健介さん、アコースティック・ギターの小林健作さんの、三人のトリオでの演奏です。

 ただ、前日のあいこうか市民ホールでのコンサートと一番の違いは、自分の客席の位置です。
 この日の客席は、い列19番。ステージから2列目のやや右より。もうステージがすぐ目の前でした。わずか数メートル前で、宗次郎さんの生演奏を聴けました!

※開演前に撮った、自分の席から見たステージの様子
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 あいこうか市民ホールは、本格的なホールでしたが、この日の会場のみずほ文化センターは、どちらかと言うと、町の文化施設の講堂といった感じで、割と小規模でしたので、舞台の高さもそれほど高くはなく、ステージは座席からとても近く感じました。

 コンサートが始まり、宗次郎さんたちが登場。
 昨日と同じく、素晴らしい演奏が響き渡りました。

 MCも、ほぼ同じ内容のことを話しておられました。

 「母の歌」(アルバム『オカリーナの森からⅡ』より)のエピソードは、毎回MCで話されておられて、印象的です。
 この曲は、宗次郎さんが母親のために作った曲で、入院していた年老いた母親に捧げるために作曲し、聴いてもらおうと、デモテープに録るところまで仕上がっていたものの、残念なことにこの世を去ってしまい、聴いてもらうことは叶わなかった…というエピソードです。

 曲が作られた背景を聞いた上で演奏を聴くと、感動が倍増し、とても深く聴くことができます。宗次郎さんが曲に込めた思いを感じることができます。
 これぞまさに、コンサートで生演奏に触れる醍醐味だと思います。

 「リュブリャーナの青い空」(アルバム『天空のオリオン』より)のMCでは、次のようなエピソードを紹介されました。
 紀宮さま(黒田清子さん)が、スロベニアを訪問される際に、宗次郎さんが音楽大使として同行することになり、スロベニアの首都リュブリャーナの風光明媚な様子をイメージした曲を作ろうと、事前に作曲した曲で、現地で演奏したら拍手喝采の、大盛り上がりとなった…とのことでした。
 実際には、リュブリャーナの青い空というのを、見たことがない上で作った曲だったのですが…というオチで、会場は笑いに包まれました。

 この日の、みずほ文化センターも満席で、素晴らしい宗次郎さんの演奏に、拍手喝采となりました。
 滋賀県彦根市の稲枝でのコンサート、今まで見に行った中で最高クラスのコンサートでした。何と言っても、真ん前で、至近距離の間近で、宗次郎さんの生演奏が聴けたわけですから!本当に素晴らしかったです。

 演奏中の、宗次郎さんの細かい表情や、リズムの取り方、体の動きなどもじっくりと見ることができました。もう本当に、宗次郎さんの息づかいを感じられるような演奏会でした。
 わざわざ滋賀県まで、はるばる来た甲斐がありました。とても勉強になりました。

 終演後には、恒例のサイン会も参加。楽譜とバンダナにサインして頂きました。

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 昨日のこと覚えておられるかな?と思い、昨日のビニール袋を見せながら「昨日はビニール袋にまでサインして頂きまして、ありがとうございました。」と話しかけてみました。
 すると、宗次郎さん覚えていて下さって「おぉ!二日間来て下さいまして、どうもありがとうございます!」と、握手して下さいました。
 「今日は僕がバンダナを買わせて頂きました。」と、昨日の再現のように、ビニール袋をサッと下に敷くと、笑いながらサインして下さいました。

 握手をして、「それと一日早いですが…」と切り出して、「明日の誕生日、おめでとうございます!」とお伝えすると、宗次郎さん、声を上げて笑いながら「どうもありがとうございますww」と答えて下さいました。いいサイン会でした。

 先述の通り、宗次郎さんの滋賀公演二日目の会場・みずほ文化センターは、コンサートホールというよりは、町の文化施設という感じの会場で、割りと小さめのホールでした…が、こういうアットホームな雰囲気の会場の方が、出演者との距離感がとても近くて、すごく良かったです。

 宗次郎さんの音楽は、アットホームな会場の方が、雰囲気も似合っていて、より深く楽しめるのではないかなと思います。
 勿論、都会の大ホールでのコンサートも素晴らしいのですが、この日のような温かい雰囲気のコンサート会場、個人的には大好きですね。
 
 宗次郎さんのコンサートは、滋賀県甲賀市・あいこうか市民ホールでの公演が通算9回目、そしてこの日の、彦根市・みずほ文化センターでの公演が、記念すべき通算10回目となりました。
 2015年3月の大阪・貝塚公演以来、宗次郎さんの関西でのコンサートは皆勤しています。
 今後も、宗次郎さんが関西でコンサートをされる際は、聴きに行きたいと思っています。


 こうして2017秋・コンサート満喫旅は幕を閉じました。

 3日間に渡った、京都と滋賀への、喜多郎さん&宗次郎さんのコンサート満喫旅、とても充実した旅になりました。
 喜多郎さんコンサートでは、岡野弘幹さんにもお会いでき、少しですがお話もできて嬉しかったです。
 
 この旅で得たものを糧にして、自分自身の音楽をもっと進化していきたいと思いつつ、帰途につきました。


(おまけの話)
 余談ですが、喜多郎さんと宗次郎さんのコンサートに、立て続けに参加して気付いたことですが、このお二人のコンサートを聴きに来ているお客さんの、客層はそれぞれ少し違う感じがするなあと思いました。

 ニューエイジ音楽の代表的アーティストとして知られる、喜多郎さんと宗次郎さんですが、その辺りの客層の違いは、演奏曲目の違いによることも関係しているのかもしれません。

 喜多郎さんのコンサートは、完全にオリジナル曲オンリーですので、必然的に喜多郎さんの音楽を聴きこんでいる方が中心となると思います。そのためか、喜多郎さんのコンサートの客層は、結構、玄人っぽい感じの人が多いというか、割と音楽通な雰囲気の方が多いような気がしました。
 宗次郎さんの方は、よく知られた童謡や抒情歌も演奏されることもあって、普通の音楽好きな方や素朴な感じの方が多いような気がします。(もちろん、例外もあるとは思いますが…)
 また、オカリナの演奏に挑戦している子供もいてると思うので、小学生やファミリー層の姿もたまに見かけます。

 とは言え、喜多郎さんも宗次郎さんも、コンサート会場の年齢層は高めですね。自分なんかは、割と若い方の世代に入ってしまうかもしれません。
 
 僕のように、お二人とも聴くという人も多いかもしれませんが、今回のコンサート会場のお客さんの様子を見ていて、何となくそんなことを感じました。

※喜多郎さんと宗次郎さんの違いについては、以下の記事に分かりやすくまとめています。よろしければ、ご覧下さい。
<特別コラム>喜多郎と宗次郎~似てる?似てない?徹底比較!!(前編)
<特別コラム>喜多郎と宗次郎~似てる?似てない?徹底比較!!(中編)
<特別コラム>喜多郎と宗次郎~似てる?似てない?徹底比較!!(後編)

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プロフィール

アシタツ Ashitatsu

Author:アシタツ Ashitatsu
音楽家:作曲家、ヒーリング・ホイッスル奏者、キーボード奏者

【演奏楽器】
ティン・ホイッスル
ロー・ホイッスル
キーボード・シンセサイザー

1977年生まれ。
大阪府出身。
大阪芸術大学音楽学科卒業。

ヒーリング・ホイッスル(ケルトのホイッスルによる癒し系音楽)の楽曲制作・演奏を中心に活動。

◎専門音楽ジャンル:ヒーリング・ニューエイジ

◎歴史・史跡巡りが趣味

◎大阪府の郊外(奈良県寄りの田舎の方)在住。

◎オリジナル曲での主なテーマ:近畿・北陸の自然や歴史をテーマにした作品。
(自身は大阪府出身の関西人だが、母方の家系が福井県出身で、2分の1北陸人の血が流れていると自負)

◎尊敬する影響を受けた音楽家:宗次郎、喜多郎、姫神(星吉昭)、久石譲など

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