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<アシタツ・プロフィール>
音楽家:作曲家、ヒーリング・ホイッスル奏者、キーボード奏者
1977年生まれ。大阪府出身。大阪芸術大学音楽学科卒業。

私・アシタツは、ケルトのホイッスル(ティン・ホイッスル&ロー・ホイッスル)とシンセサイザーを使い、音楽の作曲・演奏を行っております。

ヒーリング・ホイッスルとは、アシタツによる造語で、ケルトのホイッスルによる癒し系音楽です。

オリジナル曲では、癒し系の音楽(ヒーリング/ ニューエイジ・ミュージック)をメインに制作しております。

大阪府の郊外(奈良県寄りの田舎の方)を拠点に、近畿・北陸の自然や歴史をテーマにした作品などを発表しております。
(歴史・史跡巡りが趣味。また、自身は大阪府出身の関西人だが、母方の家系が福井県出身で、2分の1北陸人の血が流れていると自負)

また、ファンタジックな世界観のヒーリング音楽・オリジナル曲も手がけております。

ホイッスルの演奏では、オリジナル曲やヒーリング・ニューエイジの他、日本の童謡唱歌、世界の名曲・愛唱歌、民族音楽(ケルト音楽、フォルクローレ等)、ポップソング、映画音楽、アニメソング、ミュージカル曲など、様々なジャンルの音楽を演奏し練習しています。目標は、ジャンルを問わず、数多くの曲のレパートリーを持つホイッスル奏者を目指して、日々精進しております。

尊敬する音楽家としては、宗次郎さん、喜多郎さん、姫神(星吉昭)さん、久石譲さんといった方達を尊敬し、また影響を、音楽家を志した中高生の頃より受けました。

プロフィール画像 (300x300)

※ティン・ホイッスルについて
19世紀イギリス・イングランド発祥の金属製のホイッスル。現在、主にアイルランド音楽に用いられる、ケルトの民族楽器の笛。ペニー・ホイッスルやホイッスル、またはアイリッシュ・ホイッスルと呼ばれることもある。元々はTin(ブリキ、錫)で作られた6孔の笛だが、現在はアルミ製や真鍮製の物が多い。音の鳴る原理は、オカリナなどと同じくエアリードの管楽器だが、独特の哀愁を帯びた音色が魅力的である。低い音域の物は、ロー・ホイッスルと呼ばれる。


<アシタツの音楽をお楽しみください!>
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アシタツ作品一覧(ヒーリング・ホイッスル/オリジナル曲)
ヒーリング・ホイッスル演奏(カバー演奏/オリジナル曲以外)

ライブ活動等では、マンドリン奏者BunKan氏とのデュオ、“アシタツ&BunKan”としても演奏活動を行っております。
アシタツ&BunKan(ヒーリング・ホイッスル&マンドリン デュオ)

2012~2015年にかけては、ボーカロイド(歌声作成ソフト)を用いた曲も制作しておりました。
アシタツ作品一覧(ボーカロイド・オリジナル曲)

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<作品ピックアップ>
季節に合わせて、おすすめの作品を紹介します。

雪花ノ庭~風雅・兼六園~【ヒーリング・ホイッスル(ケルトのホイッスル)オリジナル曲】

※雪の金沢・兼六園をモチーフにした作品

宗次郎アルバム第20作『イアイライケレ』レビュー

宗次郎オリジナルアルバム第20作
『イアイライケレ』
※タイトルをクリックすると、Amazonの商品ページに飛びます

アイヌや奄美、ケルト・アイリッシュといった民族音楽や民族楽器を取り入れ、自然と共に生きる地球上の先住民族へのリスペクトを込めた、ワールド・ミュージック風味の作品。

発売日:2002.9.25(ユニバーサルミュージック)

プロデュース:宗次郎
作曲:宗次郎
サウンドプロデュース・編曲:井上鑑


<レビュー>
①イアイライケレ
・feat.シークレット・ガーデン:フィンヌーラ・シェリー(ヴァイオリン)、パット・ブローダーズ(イリアン・パイプス、ホイッスル)
 “iyayraykere”(アイヌ語で「ありがとう」)に由来する曲名。宗次郎さんのアルバムでは“イアイラ~”となっているが、実際の発音は“イヤイラ~”に近いらしい。
 アイルランド&ノルウェーのニューエイジ・ミュージック・ユニット“シークレッド・ガーデン”より、ヴァイオリンのフィンヌーラ・シェリーと、イリアン・パイプスのパット・ブローダーズが参加。
 宗次郎さん作曲による、民族音楽的な美しい旋律に、井上鑑さんが見事なアレンジを施し、これまでにないほどのワールド・ミュージック・テイストなサウンドが展開されている。
 聴き応えたっぷりの良曲。

②サーメへの讃歌
 サーメ(またはサーミとも)とは、北欧スカンジナビア北部ラップランドの先住民族。アイヌ民族との交流も持っておられるとのことらしい。
 曲自体のメロディーは、全体的には北欧と言うよりは、むしろアンデスのフォルクローレ風な印象を受ける。ただ、イントロのゆったりとしたオカリナ・ソプラノC管によるフレーズは、‘94年発売のカバーアルバム『鳥の歌』収録の「4つのフィンランド民謡」の3曲目・オカリナ・ソプラノ管ソロのフレーズを、彷彿とさせる雰囲気があり、少なからずフィンランド音楽の影響が出ているのかもしれない。
 中間部の、リズムが変わりトラッドな感じになる所がカッコいい。

③OIWAKE
・ムックリ:Rekpo
 アイヌの民族楽器・口琴のムックリが取り入れられたアレンジが印象的。
 曲調は、アルバム『Japanese Spirit』の曲を彷彿とさせるような、日本の民謡調のメロディー。タイトルも“追分”を意識してつけられたものと思われる。
 ムックリとオカリナのアンサンブルというのは、おそらく他に類がない楽曲なのではないだろうか。非常にユニークなサウンドの曲となっている。

④ヒンナー・ヒンナー
・ウポポ:Rekpo&田中紀子
 “Hinna Hinna”(アイヌ語で食事に感謝する言葉)に由来する曲名。イントロの、アイヌ語による歌ウポポ(アイヌの伝承歌)の響きがとても印象的な作品。
 中間部とエンディングの、ウォーキング・ベース風のアレンジが面白い。複数のオカリナによる多重録音かと思われるが、他のアルバムではあまりなかった表現と言える。
 食事を囲み、歌ったり踊ったり…そんな宴の様子が目に浮かんでくるような、温かみを感じられる曲。

⑤よいすら節~UNARIKAMI
・ヴォーカル:朝崎郁恵
 奄美民謡歌手の朝崎郁恵さんが参加。よいすら節とは、奄美や沖縄に伝わる島唄の一つらしい。
 かなりゆったりとした幻想的な曲調で、シンセ・パッドの包み込むようなサウンドにのって、朝崎さんの朗々とした唄声が響いていく。その唄に耳を傾けていると、はるか太古より、海や島を愛して生きてきた人々の魂が伝わっているかのような、霊歌・ブルースであると感じられる。
 宗次郎さんのオカリナも途中で入るが、この曲においては、主役は朝崎さんの島唄であると言える。

⑥月とオリオン
 月をテーマにした曲は、これまでの宗次郎さんのアルバムに数多くあり、またオリオンと言えば、名曲「天空のオリオン」が思い浮かぶ。
 その辺りから、この曲のタイトルを見ると、ゆったりとした曲調を連想しそうだが、なかなかベース音や力強いビートによる、グルーブ感のあるアレンジの曲となっている。
 メロディー自体はゆったりとした感じで、リズム楽器も決して激しいわけではないのだが、独特なリズム感とノリを感じられる作品。
 「天空のオリオン」が北欧フィンランドの星空だとすると、こちらは縄文の星空といった感じの、より土俗性・民族性が前面に出た作品と言える。

⑦Beautiful Hill
・feat.シークレット・ガーデン:フィンヌーラ・シェリー(ヴァイオリン)、パット・ブローダーズ(イリアン・パイプス、ホイッスル)
 アイヌや奄美といったモチーフの曲が続いてきたアルバム『イアイライケレ』。ここで、7曲目と8曲目は、アイリッシュ・ケルトがモチーフの曲となっている。
 ケルトの文明も、縄文と同じく自然崇拝を大切に守ってきた文化だが、そんな共通性を宗次郎さんも感じ取られて、このアルバムで取り上げられたのかもしれない。
 とは言え、アイリッシュの伝統音楽そのものというわけではなく、あくまで宗次郎さんが思い描き、イメージしたケルトの世界を曲にした作品と言える。
 この「Beautiful Hill」では、ゆっくりめの3拍子の牧歌的なメロディーが印象的で、アイリッシュの民族楽器イリアン・パイプスの音も、効果的に使われている。
 アイルランドの緑の草原・大地を思い浮かべながら聴くと、とても心地よい。

⑧The Long And Irish Road
 宗次郎さんとケルトのミュージシャンとの関わりを挙げると、このアルバムの前年発表の『オカリナ・エチュード4~チャーチ~』と、翌年発表の『オカリナ・エチュード5~スクリーンミュージック~』において、世界的な人気を誇る、アイルランド・ケルトの歌姫エンヤの曲をカバー演奏し、収録しておられる。
 『イヤイライケレ』は、ちょうどその間となったわけだが、少なからずエンヤ・メロディーの影響もあるかもしれない。
 特にAメロは5音音階によるゆったりとしたメロディーで、うまく宗次郎さん流のケルト音楽にと昇華させていると言えるだろう。
 アレンジはピアノとストリングスを主体とした、アコースティック感のあるアレンジで、隠し味的に使われるティンパニの音を、見事に配した編曲となっている。
 郷愁と雄大さを合わせ持った良曲。

⑨カ・チン・チェラ
 アルバムの曲名表記は「カ・チン・チェラ」だが、おそらくブータンの言語ゾンカ語の“Kadin chela”(カディン・チェラ:ありがとうの意)のことを表しているものと思われる。
 様々なパーカッションの音を使ったアレンジがユニークで、特に金属系の打楽器の音が印象的。このアルバムの中で、もっともエスニックな雰囲気の作品。
 独特なリズム感のある曲だが、終盤のフィルイン的にリズムが変化するところが、見事で素晴らしい。

⑩イアイライケレ2~縄文の夢~
・ボイス:おおたか清流&福岡ユタカ
 1曲目とメロディーラインは同じだが、ヴァイオリンやイリアン・パイプスだったパートを、ヴォーカリストおおたか清流さん達によるボイスを使ったアレンジとなっている。
 縄文というキーワードと共に、アイヌ語?(もしくは縄文語?)と思われるヴォイス・サウンドを使ったアレンジは。どこか姫神を連想させるものがある。
 曲調やアレンジの雰囲気は1曲目と同じなのだが、人声が入った分、この10曲目の方が、より土俗的で縄文チックな感覚を味わえる。
 1曲目と10曲目を比べながら聴くのも楽しい。

⑪Thanks to The Earth
 ゆったりとした3拍子系で、美しいメロディーのバラード。ただ美しいだけではなく、地球や、そこに生きる人々への慈しみの想いが込められたような、力強さや祈りを感じられる旋律が魅力的。
 2015年3月の大阪・貝塚公演で、アンコール最後の締めの曲として取り上げられ、その演奏を聴いて以来、大のお気に入りの曲になった。
 このコンサートでは、ピアノとギターによるアレンジだったが、アルバム版では、ハモンドオルガンを使っているのが印象的。


<総評>
 前作『静かな地球の上で』で、北半球・北米の自然をテーマに、地球への愛を描いた宗次郎さんは、今作『イアイライケレ』では、その地球の自然と共生してきた、先住民族の人々へのリスペクトをテーマにしている。
 2000年以降、テーマ的には欧米シフトしていた宗次郎さんのアルバムだったが、本作では久々に、日本をテーマにした作品が登場している。元来、日本的なテーマの曲が多かった宗次郎さんの音楽だが、西洋・地球とテーマ性を広げ、より表現性を高めて回帰してきたという感じがする。
 アイヌやケルトの民族楽器や、奄美民謡を取り入れたサウンドは、とてもユニークで興味深い音世界を生み出しており、この作品以前の数作で洗練されたサウンドを展開してきた宗次郎さんのアルバムが、民族音楽的な土俗性を感じさせるサウンドへと、原点回帰していると言える。
 そういう意味では、本作は、縄文をテーマにしたアルバム『まほろば』の続編的な位置付で聴くこともできる。
 また、本作のアレンジに関しては、前作『静かな地球の上で』で参加された井上鑑さんが、単独でサウンド・プロデュースを担当しておられるのが大きな特徴である。
 1枚のアルバムを一人のアレンジャーが全担当するスタイルは、『愛しの森a-moll』以来となる。
 『まほろば』『あゆみ』『天空のオリオン』『静かな地球の上で』と、複数名の編曲家がアレンジするスタイルだったが、アレンジャーの面でも原点回帰して、1名単独担当となったことで、全曲を通しての曲調・作風の統一がなされている。(ちなみに、本作以降では、『Ocarina Wind Family』『土の笛のアヴェ・マリア』が複数名編曲担当、その後の『オカリーナの森から』『古-いにしえみち-道』『オカリーナの森からⅡ』が単独編曲者がアレンジ担当の作品となっている)
 ニューエイジ、ヒーリングといったジャンルに入れられることが多い宗次郎さんの音楽だが、『イアイライケレ』は、ワールド・ミュージックの要素も大きく感じさせる、非常に個性的な味わいのアルバムとなっている。
 ワールド・ミュージックや民族音楽が好きな方にも、おススメしたい宗次郎作品である。


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オカリナ奏者宗次郎・CD総目録

tag : 宗次郎

ケルトのホイッスル版「はるかな地へ」(『風の谷のナウシカ』より)公開!!

久石譲さん作曲「はるかな地へ」(『風の谷のナウシカ』イメージアルバムより)をカバー演奏しました。
ぜひ、お聴きください!

宮崎駿監督の代表作にして、久石譲さんの原点とも言える『風の谷のナウシカ』。
そのイメージアルバムの中で、一番好きな曲です。

イメージアルバムの原曲では、ケーナの音色が印象的でしたが、ホイッスルの音色もとてもよく合いそうだなあと、以前から思っていました。

今回のカバーでは、原曲のイメージを大切にしつつ、よりエスニックなニューエイジ・サウンドのアレンジに仕上げています。また、マンドリンでBunKanさんに参加していただきました。

『風の谷のナウシカ』の風景のモデルの一つという説がある、トルコ・カッパドキアの写真と共に、お楽しみください!


「はるかな地へ」(『風の谷のナウシカ』より)
作曲:久石譲
編曲:アシタツ
ヒーリング・ホイッスル&キーボード演奏:アシタツ
マンドリン演奏:BunKan


テーマ : 演奏してみた
ジャンル : 音楽

tag : ティン・ホイッスル 久石譲 風の谷のナウシカ

天空のオリオン【オカリナ奏者・宗次郎作品を、ケルトのホイッスルでカバー演奏】公開!!

ケルトのホイッスルでオカリナ奏者宗次郎さんの名曲カバー演奏
最新作『天空のオリオン』を公開しました。

北欧フィンランドの夜空に輝くオリオンの星々をテーマにした作品。

2000年に発表されたアルバム『天空のオリオン』に収録された作品で、宗次郎さんの代表作にして、コンサートでは必ず演奏される人気曲です。

今の季節にぴったりの名曲です。
オリオン座の写真と共に、ぜひ、お聴きください!


『天空のオリオン』
作曲:宗次郎
編曲:アシタツ
ヒーリング・ホイッスル&キーボード演奏:アシタツ
※ティン・ホイッスルD管使用

テーマ : 演奏してみた
ジャンル : 音楽

tag : 宗次郎 ティン・ホイッスル

宗次郎アルバム第19作『静かな地球の上で』レビュー

宗次郎オリジナルアルバム第19作
『静かな地球の上で』
※タイトルをクリックすると、Amazonの商品ページに飛びます

カナダ・北米をモチーフに、北半球の自然をテーマにした作品。中田悟さん録音による自然音を取り入れた、雄大なヒーリング・アルバム。

発売日:2001.9.21(ユニバーサルミュージック)

プロデュース:宗次郎
作曲:宗次郎
編曲:武沢豊(①⑥⑪)井上鑑(②③⑨⑩)、服部隆之(④⑤⑦⑧)
自然音:中田悟(①②④⑦⑨)


<レビュー>
①静かな地球の上で(武沢豊編曲)
 ゆったりとしたメロディーとソフトなリズムが耳に心地良い、癒し度満点のさわやかな曲。
 母なる地球・Mother Earthの息吹をイメージできるような、広がりを感じられる名曲。
 このアルバム・バージョンの他に、シンガーソングライターの白鳥英美子さんをヴォーカルに迎えた、シングルカット版もある。このヴォーカル版は、テレビ番組の曲として使用されたらしい。その、マキシ・シングル版は、宗次郎feat.白鳥英美子とクレジットされている。
 アルバム収録の本曲は、宗次郎さんのオカリナバージョン。

②月夜の森Ⅰ~動物たちの夢見る頃に~(井上鑑編曲)
 流れるようなピアノのアルペジオや旋律が印象的なアレンジ。
 アコースティックなサウンドが心地良く、どこかウィンダム・ヒル風味な雰囲気がただよう。もしも、宗次郎さんがウィンダム・ヒルのアーティストだったとしたら、この曲のような路線になるんだろうなと思わせるものがある。
 古楽で使われる楽器ヴィオラ・ダ・ガンバを取り入れているのがユニークで、月光に照らされた森の神秘性を感じさせる、幻想的な曲。

③希望へのトレッキング~森と人と動物と~(井上鑑編曲)
 このアルバムで一番のお気に入りの曲。聴いていて、とても前向きな気持ちになれる、希望あふれる曲調の作品。“さわやか系”の宗次郎作品の典型。アレンジも大変素晴らしく、力が湧いてくるような美しい作品。
 ミニマル風フレーズを隠し味的に配したアレンジが見事。
 森や生き物、自然への“愛”を感じることができる傑作。コンサートでも、もっと取り上げて欲しいと思う名曲。

④出逢いの森(服部隆之編曲)
 軽やかなアルペジオにのって、優しいメロディーをオカリナが奏でる良曲。
 とても明るく爽やかな曲で、森の中を吹き抜けていく、暖かな風を連想させる。愛らしい雰囲気を感じられるアレンジとなっており、リスなどの森に暮らす小動物たちの姿が目に浮かんでくるかのよう…。
 アレンジ担当の服部隆之さんは、自然三部作『木道』『風人』『水心』において、ストリングス・アレンジを担当されておられたが、本作で8年ぶりの宗次郎さんのアルバムへの参加となった。また、宗次郎さんの曲において、完全に単独での編曲担当は、本作が初めてとなる。

⑤Virgin Forest(服部隆之編曲)
 とてもゆったりとした、ロマンチックなメロディーが印象的。オカリナとストリングスの見事なアンサンブルが聴きどころ。
 4曲目に続いて服部隆之さんによるアレンジだが、宗次郎さんのオカリナの音色の特色の“透明感”を、存分に活かした美しいアレンジとなっている。
 映画やドラマ音楽の作曲で活躍されておられる服部隆之さんらしく、このまま、映画のワンシーンの音楽にそのまま使えそうなほど、ドラマチックで抒情的な編曲である。

⑥宙空(武沢豊編曲)
 イントロのピアノのフレーズが印象的。
 終始、流れるようなサウンドとアレンジが施されており、このアルバムの中で、最も流麗な印象を受ける作品。
 このアルバムのジャケットは、透き通った空を見上げる宗次郎さんの後ろ姿の写真となっているが、そのジャケット写真のイメージに一番合っているがこの曲だと感じる。
 高く澄み渡った空を思い浮かべながら、この曲に耳を傾けると、心が浄化されていくかのようだ。

⑦こだまは風にのって(服部隆之編曲)
 イントロ、およびサビの部分の一部のメロディーを初めて聴いた時、どこかで聴いたことがあるようなメロディーラインだと感じたのだが、その後、そのメロディーが、車に乗ってタイムスリップする某ハリウッド映画テーマ音楽の一部分とよく似ていることが思いついた。(果たしてそう感じたのは自分だけだろうか?)
 もちろん、その映画音楽とは、曲調やテーマも異なり、たまたま一部分が似ているだけだと思うが、この「こだまが風にのって」の曲は、クラリネットの音を取り入れた印象的なアレンジで、とても優しくあたたかな雰囲気の美しい曲である。

⑧輝くいのち(服部隆之編曲)
 クラシカルな雰囲気のシンプルなアレンジの曲。とても静かで優しい曲調。クラシックの子守歌の曲を聴いているような、落ち着いた気持ちになれる。
 宗次郎さんの穏やかな曲は、胎教にも合うと思うが、この曲などはリラックス効果も高く、まさに胎教にぴったりの音楽と言えるのではないだろうか。

⑨月夜の森Ⅱ~動物たちの夢見る頃に~(井上鑑編曲)
 2曲目とメロディーは同じだが、アレンジが少し異なる。
 2曲目よりピアノのフレーズが減っており、ヴィオラ・ダ・ガンバではなくチェロが使われている。2曲目は、ピアノの比重が高いアレンジとなっていたが、こちらは、よりオカリナの音を聴かせるアレンジとなっていると言える。
 また、2曲目と9曲目を聴き比べれば、ヴィオラ・ダ・ガンバとチェロの音色の聴き比べも、同時にできることになる。

⑩Edge of the earth(井上鑑編曲)
 地球への祈りを思わせる、力強く崇高な雰囲気のメロディーが印象的で素晴らしい。
 アレンジも、このアルバムの中では珍しく、シンセサイザーを多用したアレンジとなっており、幻想的なサウンドが味わえる。サビの部分の五音音階によるメロディーが、特にお気に入り。
 コンサートで取り上げられることは、ほぼ無いが、生演奏でぜひ聴いてみたい作品。

⑪永遠の森~終わり、そして始まり~(武沢豊編曲)
 アルバムの締めくくりにふさわしい、さわやかで雄大な広がりを感じられる作品。曲調や雰囲気的には、『木道』の「安堵の風景」に近い印象を受ける。
 とても洗練されたアレンジで、流麗で明朗なサウンドを味わうことができる。
 このかけがえのない地球の自然や森や生き物たちが、いつまでも美しく、大切に守られていくように…という願いが込められた曲なのかもしれない。


<総評>
 前作『天空のオリオン』につづき、欧米モチーフのアルバムである『静かな地球の上で』。
 本作では、カナダ・アメリカといった北米大陸・北半球の自然をモチーフに、森や、森に生きる生命が主なテーマとなっている。北米がモチーフということで、ある意味、宗次郎さん流のウィンダム・ヒル風アルバムと言うことができるかもしれない。
 曲調も、明るく爽やかで広がりを感じられる作品が多く、ゆったりとリラックスできるアルバムとなっている。
 そんなヒーリング的な要素を増幅させているのが、自然音録音の第一人者・中田悟さんによる、美しい自然音であると言える。宗次郎さんのアルバムで、これほど自然音を多く取り入れたアルバムは唯一であり、本作の大きな特徴の一つとなっている。(ちなみに、中田悟さんが自然音録音を始めるきっかけとなったのが、宗次郎さんとの出会いだったそうである。詳しくはこちらを参照→http://www.bayfm.co.jp/flint/20080309.html
 地球や自然への愛情にあふれた楽曲群は、まさに、音の森林浴ができる作品であり、宗次郎さんの数多いアルバムの中でも、特にリラックス効果が高いと感じられる美しいアルバムである。


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オカリナ奏者宗次郎・CD総目録

tag : 宗次郎

宗次郎アルバム第18作『天空のオリオン』レビュー

宗次郎オリジナルアルバム第18作
『天空のオリオン』
※タイトルをクリックすると、Amazonの商品ページに飛びます

北欧・東欧をモチーフにしたファンタジックな作品。人気曲「天空のオリオン」収録。

発売日:2000.9.1(キティ:現ユニバーサルミュージック)

プロデュース:宗次郎
作曲:宗次郎
編曲:武沢豊(①②⑦)大島ミチル(③⑤⑥)、大塚彩子(④⑧⑨)、宗次郎・斎藤葉(⑩)、沢田完(⑪)
カンテレ演奏:はざた雅子(①②⑤⑪)


<レビュー>
①カレヤラ(武沢豊編曲)
 “カレヤラ”とは、カレリア(フィンランド南東~ロシア北西部の地方)のフィンランド語での呼び方“Karjala”を元にしているらしい。
 森林と湖沼がとても多い地方とのことで、カンテレ奏者はざた雅子さんが弾く、カンテレ(フィンランドの民族楽器の琴)の音色が、そのイメージを増幅する。
 森と湖と雪の北欧へ、音楽を通してイマジネーションの旅をする、このアルバムの冒頭を飾るにふさわしい美しい曲。
 アレンジの武沢豊さんと宗次郎さんは、本作が初顔合わせだが、とても洗練された編曲で素晴らしい。

②North Wind(武沢豊編曲)
 ストリングスによるイントロのメロディーが印象的。
 短調の、どこか哀愁のある流麗なメロディーラインが、北欧の冷たく寒い空気感を見事に表している。
 この曲も、1曲目に続き武沢豊さんによる洗練度の高いアレンジとなっている。カンテレの音が、隠し味的にどこで使われているのかを探しながら聴くのも楽しい。

③森のトロール(大島ミチル編曲)
 “トロール”と言えば、北欧に伝わる妖精(妖怪?)で、ファンタジー系の映画やゲームなどでもすっかりおなじみだが、この曲もハープの音をふんだんに使い、ファンタジックな雰囲気を味わえる曲調となっている。
 愛らしいメロディーラインながら、どこか不思議で幻想的な感じも漂う良曲。
 このまま、ファンタジー系の映画やゲーム、アニメなどのサントラとして流しても、ピッタリ合いそうな気がする。
 このアルバムの中でも、特に“北欧っぽい”雰囲気の作品。

④夢街道(大塚彩子編曲)
 NHK BS-2『世界悠々』テーマ曲。
 軽快で覚えやすいメロディーが秀逸。宗次郎さんの数ある作品の中でも、特にキャッチーなタイプの部類に入る。一度聴いたら忘れられないような、強い印象が残るメロディーラインの曲。
 アルバム『愛しの森a-moll』以来となる、大塚彩子さんによるアレンジも素晴らしい。
 NHK BSのテレビ番組のテーマ曲だったらしいが、どこか旅情をそそる雰囲気の曲。世界中の様々な街道を旅しているような…、そんなイメージにぴったりの作品。
 スタッカートを効果的に使ったAメロと、流れるようなスケール旋律のBメロの対比が素晴らしく、特にBメロの旋律は、宗次郎さんの見事なフレージングによる演奏を堪能できる。

⑤憧れ(大島ミチル編曲)
 イントロのカンテレの音色が印象的。
 カンテレとストリングスを使ったアレンジが聴きどころ。哀愁に満ちたメロディーを奏でる宗次郎さんのオカリナを、見事に支えるアレンジとなっている。
 このアルバムの中では悲しい雰囲気の曲だが、寒く暗く深い冬に閉ざされた、北欧の人たちの春への憧れを描いているのだろうか…。

⑥風の中の少女(大島ミチル編曲)
 ヨーロッパの舞曲風の民族音楽を思わせる曲調。
 6拍子系のメロディーと、アコーディオンをふんだんに使ったアレンジが印象的。どちらかと言うと、東欧の舞曲っぽい印象を受ける。
 “風の中の少女”というタイトルだが、秋の収穫祭のような村のフェスティバルで、民族衣装を着て踊っている、東欧の村の少女たちの姿が目に浮かんでくるかのよう…。
 リズミカルで中々楽し気な曲ではあるが、メロディーにはどこか、スラブ的な哀愁が漂っているように感じられる。

⑦天空のオリオン(武沢豊編曲)
 宗次郎さんの代表曲の一つにして人気作。コンサートでも必ず演奏される名曲。
 ゆったりとした抒情的で清らかな旋律が美しく、まさに、冬の凛とした空気の中、満天の星空で一際美しく輝いている、オリオンの星々を連想できる作品。
 オカリナ・ソプラノG管による演奏で、高音域の澄んだ音色と曲調が見事にマッチしている。
 癒し度満点のこの曲は、ヒーリング・ニューエイジ音楽の重鎮・宗次郎さんの本領発揮といったところ。

⑧白夜の森で(大塚彩子編曲)
 ハープのアルペジオに乗って、オカリナの音色が流麗なメロディーを奏でる。
 アレンジ自体はとてもシンプルで、3曲目のアレンジと同じく、ハープを多用しているのが特徴的。
 “白夜の森”がテーマということで、北欧の寒冷な空気感とともに、どこか幻想的・ファンタジックな雰囲気も感じさせるメロディーとアンサンブルが見事。

⑨リュブリャーナの青い空(大塚彩子編曲)
 リュブリャーナは、スロベニアの首都。
 まるでヨーロッパの民族舞踊の曲を思わせるようなメロディーとアレンジ。躍動的な曲で、聴いていてとても楽しい作品。ヨーロッパの市場や広場などの風景に、ピッタリ合いそうな感じの曲。
 ヴァイオリンも、フィドル風な奏法をしているのが印象的。
 コンサート時のMCでの、この曲についての説明がとても印象に残っている。
 紀宮さま(黒田清子さん)が、スロベニアを訪問される際、宗次郎さんが音楽大使として同行することになり、スロベニアの首都リュブリャーナの風光明媚な様子をイメージした曲を作ろうと、事前に作曲した曲で、現地で演奏したら拍手喝采の、大盛り上がりとなった…とのこと。実際には、リュブリャーナの青い空というのを、見たことがない上で作った曲だったのですが…というオチで、会場が笑いに包まれたのを覚えている。

⑩月といっしょに(宗次郎&斎藤葉編曲)
 オカリナとハープのデュオ曲。どこまでも優しく、温かいメロディーと音色で、夢見心地の気分が味わえる。
 月をモチーフにした曲のようだが、この曲を聴いていると、雪に閉ざされた真冬の北欧の村の民家で、暖炉の火にあたりながら、おばあちゃんが子供たちに昔話を、優しい眼差しで語って聞かせているような、牧歌的な情景が連想される。

⑪Northern Lights Fantasy(沢田完編曲)
 非常に雄大なスケール感のある大曲。壮大なオーケストレーションが、広大な北欧の夜空を連想させる。
 アレンジ担当の沢田完さんは、前作『あゆみ』の「道行」「大空と雲と」でも、スケールの大きいアレンジを提供されておられたが、この曲も素晴らしく、まるで映画音楽のテーマ曲を思わせる、ドラマチックなアレンジとなっている。
 特に中間部は、オーロラの光のカーテンをイメージできるような、音画的な描写となっている。
 宗次郎さんのオカリナの音色が、オーケストラサウンドの中でも、最大限の魅力を発揮している楽曲と言える。


<総評>
 宗次郎さんのアルバムというと、どちらかと言うと、日本的なメロディーや日本的な風物・自然をテーマにした曲が多く、世間的にも、そのイメージで見られること多いと思う。
 だが、本作『天空のオリオン』では、全面的にヨーロッパ、それも北欧(フィンランド)や東欧(スロベニア、スラブ)をメインモチーフに据えているのが最大の特徴と言える。
 楽器も、フィンランドの民族楽器カンテレを取り入れたアレンジや、ハープを多用しており、これまでのアルバム以上に、欧州の民族曲風やファンタジックな雰囲気を堪能できる名作となっている。
 中でも、コンサートで必ず演奏される「天空のオリオン」は高い人気を誇り、宗次郎さんの代表曲の一つとなった。
 宗次郎さんと北欧・フィンランドとの関わりは、1994年発表のカバーアルバム『鳥の歌』に遡れる。
 このアルバム『鳥の歌』で、「4つのフィンランド民謡」として、フィンランドの民謡がメドレーで収録されているが、ここでもカンテレが使用されている。その前年の1993年“水心”コンサートツアーの際も、MCでフィンランドを旅したことをお話しされ、現地の曲の紹介として先述の「4つのフィンランド民謡」を披露された。
 この時分から、宗次郎さんはフィンランドに特別な愛着を持たれていたようだが、その思いが一枚のアルバムとして結実したのが、本作『天空のオリオン』だと言える。
 初のヨーロッパ・モチーフのアルバムを経て、宗次郎さんの表現力・音楽性は飛躍的に広がったと言える。実際、この後しばらく、日本的なモチーフからは離れて、欧米的なモチーフによる作品が続くことになる。(北米大陸の自然をテーマにした次作『静かな地球の上で』や、オカリナによるキリスト教の讃美歌カバー『オカリナ・エチュード4~チャーチ~』など)
そういう意味でも、大きな転機、ターニングポイントと位置付けることができる、重要なアルバムである。
 宗次郎さんの音楽=日本的、と思い込んでおられる方にも、このアルバムをぜひ聴いていただいて、欧風サウンドの宗次郎作品もあるということを知ってもらえればと思う。


☆宗次郎さんのYouTubeチャンネルより(公式動画)
「夢街道」(4曲目)

※アレンジは、2015年発売「40th Anniversary of Ocarina Life」バージョン

☆以下のサイトで、全曲試聴およびダウンロード購入ができます。
レコチョク
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オカリナ奏者宗次郎・CD総目録


☆アルバム『天空のオリオン』より「天空のオリオン」を、ヒーリング・ホイッスルでカバー演奏しました。
YouTubeで公開中です。よろしければ、ぜひご覧下さい。
        ↓

tag : 宗次郎

宗次郎アルバム第17作『あゆみ』レビュー

宗次郎オリジナルアルバム第17作
『あゆみ』
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さわやかで、あたたかい曲調の作品に彩られて、前向きな気持ちになれる美しい作品。

発売日:1999.9.15(キティ:現ユニバーサルミュージック)

プロデュース:宗次郎
作曲:宗次郎
編曲:大島ミチル(①②⑤⑥)、田尻光隆(③④)、沢田完(⑦⑨)、朝川朋之(⑧⑩)


<レビュー>
①あゆみ(大島ミチル編曲)
 オカリナに、パーカッション、ハープ、8弦ギター、そしてストリングスというアコースティックなアンサンブルで、このアルバム全体の方向性を見事に表現している。
 明るく、さわやかな曲調がとても魅力的で、流麗なメロディーが素晴らしい傑作。
 個人的に、“6拍子”の“さわやか系”の作品ということで、最も好きなタイプの曲。オカリナの音を通して、宗次郎さんの優しいお人柄が伝わってくるような気がする。聴いていて優しい気持ちになれる曲。

②花ふる道(大島ミチル編曲)
 フォルクローレ風の曲。宗次郎さんお得意の曲調といえる。フォルクローレの中でも、楽しげな舞曲の雰囲気。
 スタッカートを効果的に使った演奏が素晴らしく、アレンジも見事。
 宗次郎さんは、たいへんフォルクローレがお好きなようで、この曲でも、とても活き活きと楽しんで演奏されておられるのが、音を通して伝わってくる。聴いているこちらも楽しく幸せな気持ちになれる。(これこそまさに音楽の醍醐味!)

③三日月が笑ってる(田尻光隆編曲)
 このアルバムの中で、もっとも日本的なメロディーラインの曲。
 これもまた、宗次郎さんお得意の曲調といえるが、シンセサイザーを使ったアレンジも素晴らしい。特にイントロが印象的。
 “月”をテーマにした宗次郎さんの作品は、これまでにも「月の下で」や「月まで歩いて」などがあったが、この曲は明るく楽しい雰囲気で描かれており、まさしくタイトル通り、“お月さんが笑っている”ような感じの曲である。

④西都(田尻光隆編曲)
 哀愁漂うメロディーが印象的。
 西都というのは、宮崎県に西都市という地名があるそうだが、ここでは、中国の古都・長安の別名の意味で使われているものと思われる。…とすると、宗次郎さん版“シルクロード”と言えるかもしれない。
 ストリングスのアレンジが素晴らしく、オカリナとストリングスの見事なハーモニーを味わうことができる。
 3曲目と同じく、この曲も何となく“月”をイメージするのだが、こちらは、夜空に寂しげに浮かんでいる月を、静かに見上げているような気持ちになる。

⑤旅立ち(大島ミチル編曲)
 オカリナとパーカッション、そして8弦ギターのみというシンプルな編成ながら、圧倒的な躍動感を味わえる良曲。民族音楽の舞踊曲・ダンス曲が好きな方には、特におすすめの曲。グルーブ感あふれるリズムを堪能できる。
 宗次郎さん作曲のメロディーも素晴らしく、とにかくカッコいい曲である。
 イメージとしては、馬にまたがり颯爽と駆け出して行く、旅立ちのシーンを連想する。

⑥夢の道(大島ミチル編曲)
 果てしない旅路を連想させるような曲調。
 どこまでも続く道を歩き続けているような、ゆったりと、たゆとう雰囲気の曲。後半のヴォイスを取り入れたアレンジが印象的。

⑦道行(沢田完編曲)
 オーケストラによるスケール感のある作品。このアルバムで最も大編成の曲であり、宗次郎さんの全作品を通じても、一二を争うほどの雄大さ壮麗さを感じさせる名曲。
 もはや、オカリナとオーケストラによる交響詩と言ってもよい、壮大なスケールのサウンドを味わうことができる。
 ゆったりとした美しく明朗なメロディーが大変素晴らしく、まるで、どこまでも広大な、澄み渡った青空や大自然が、眼前に広がっているかのような解放感を与えてくれる。傑作!!

⑧春の道(朝川朋之編曲)
 透明感あふれるピアノとオカリナの音色が印象的。
 ロマンチックなメロディーが素晴らしく、宗次郎さんの作品中で最もロマンチックで清らかな透明感を味わえる作品と言える。オカリナ、ピアノ、ストリングスによるアンサンブルが美しい。
 まるで、感動的なシーンで流れる映画音楽のような、豊かな抒情性をたたえた傑作。

⑨大空と雲と(沢田完編曲)
 親しみやすい美しいメロディーラインが素晴らしい。タイトル通り、広々とした大空をイメージできるような雄大な曲。
 オーケストレーションが見事で、曲が次第に、どんどんと盛り上がって行く構成が素晴らしい。7曲目と共に、オーケストラとのライブ演奏を聴いてみたいと思える良曲。

⑩青空を越えて(朝川朋之編曲)
 マンドリンの音色が印象的な可愛らしい雰囲気の曲。アンサンブルが素晴らしく、オカリナとマンドリンの音色は、とても相性が良いことがよくわかる。
 前向きな気持ち・晴々とした気持ちになれる、さわやかで楽しい曲。


<総評>
 全体的に明るく、さわやかで温かな曲調の作品が多く、数ある宗次郎さんのオリジナルアルバムの中で、最も清々しい印象の作品。“空”や“道”といったテーマの曲が多いのも特徴的。
 宗次郎さんの曲の一つのタイプとして、“さわやか系”の曲は、これまでのアルバムにも各1~2曲ずつ程度入っていることが多かったが、『あゆみ』は、それらをまとめて凝縮した感がある。
 宗次郎さんのアルバムを聴いてみたいと思っておられる方で、曲調やテーマ的に重くなく、長調の曲が多くて気楽に聴いて癒されるようなCDを求めておられる場合は、この『あゆみ』を選べば間違いはない。
 自分自身、宗次郎さんの作品の中でも、“さわやか系”の曲が特に大好きなのだが、『あゆみ』はお気に入りの1枚。個人的には、90年代の宗次郎さんのアルバムの中では、最も好きなアルバムだったりする。(ちなみに、『あゆみ』は90年代最後の作品)
 宗次郎さんのアルバムとしては、自然三部作や、次作の『天空のオリオン』の方が知名度は高いと思われるが、『あゆみ』は、もっと評価されるべき傑作であると言える。
 

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オカリナ奏者宗次郎・CD総目録

tag : 宗次郎

明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。

2018年になり、今年も精力的に活動をしていきたいと思っております。
昨年は、オリジナル、カバー曲を含め、日本をテーマにした曲や、日本の名曲をメインに取り上げて、演奏したり動画を作りました。

今年は、がらりと趣きを変えて、目を日本から世界へと向けて、“世界”をメインのテーマにすえて演奏したいと思います。

具体的には、世界の名曲を中心にカバー演奏の制作を行ったり、オリジナルでも、久々に欧風な雰囲気の作品も作っていきたいと考えております。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

<2018年のアシタツの活動目標>
・世界の名曲を取り上げて、カバー演奏を展開
・ミュージカルの曲の演奏にも挑戦してみたい
・アニメの曲では、ジブリの曲のカバー演奏を増やすとともに、大好きな“世界名作劇場”の曲も取り上げて演奏したい
・宗次郎さんの作品のカバー演奏も、どんどん増やしていきたい。また、宗次郎さんのオリジナルアルバム・CDレビューのブログ記事を、全作品完成させる

ヒーリング・ホイッスル(ケルトのホイッスル)版『浜千鳥』公開!

2017年の締めくくりに、新しい動画を公開しました。
ケルトのホイッスルで、名曲『浜千鳥』のカバー演奏です。

哀愁漂う抒情的なメロディーが魅力的な名曲。ぜひ、お聴きください!

今年は、日本の曲をメインに、カバー演奏を手がけました。
来年は、日本から目を世界に向けて、世界の名曲を手がけて行きたいと考えています。

2018年もどうぞよろしくお願いいたします。
よいお年を!


『浜千鳥』
作曲:弘田龍太郎
編曲:アシタツ
ヒーリング・ホイッスル&キーボード演奏:アシタツ


テーマ : YouTube動画
ジャンル : 音楽

tag : ティン・ホイッスル

<特別コラム>縄文を描いたニューエイジ・ミュージック~宗次郎『まほろば』&姫神『風の縄文』シリーズ・徹底比較!!

 宗次郎さんは、三内丸山遺跡にインスパイアされ、1998年にアルバム『まほろば』を発表。自然と共生していた縄文の人々のこころを、見事な音楽性で表現されました。

 実は、全く同時期に、宗次郎さんと同じく、日本のニューエイジ音楽の代表的アーティストである、姫神星吉昭)さんが、縄文をテーマにしたアルバムシリーズ『風の縄文』三部作を発表されています。(ちなみに、星さんはこのシリーズで、日本レコード大賞企画賞を受賞されています)
 
 『風の縄文』三部作は、1996~1998年の三年間かけて制作・発表され、1997年には関連作とも言える「神々の詩」(TBS系・同名TV番組テーマ曲)がヒット。姫神の代表作となりました。
 
 その『風の縄文』の三作目『縄文海流』と、宗次郎さんの『まほろば』が、ともに1998年発表ということで、縄文テーマのニューエイジ音楽のアルバムの発売が、同年に重なることとなりました。

 宗次郎さんも星吉昭さんも、三内丸山遺跡の発掘・発見に大きくインスパイアされた点では共通していますが、“縄文”を表現するための音楽的なアプローチは、全く異なっていると言えます。

 姫神の星吉昭さんは、1995年発表のアルバム『マヨヒガ』から大きく作風を変え、大胆にダンス・ビートやハウス音楽のリズムを取り入れて、そのスタイルを『風の縄文』シリーズ以降も受け継ぎ、それを深化させています。
 さらに、創作の“縄文語”を使った女性コーラスを取り入れ、独自の音世界を展開。
 姫神特有の民俗音楽っぽさも相まって、ダイナミックで力強い縄文ワールドを創り上げられました。
 ただ、星吉昭さん自身はシンセサイザー奏者ですので、作品のベースとなっているのは、シンセサイザー(電子音)のサウンド。それに、アコースティック楽器の音を加味する形となっていました。

 対して、宗次郎さんの『まほろば』は、アコースティックの音をメインにして、インストゥルメンタルにより、詩情豊かな縄文世界を描かれています。
 リズム楽器も、シンセによるダンス・ビートなどは一切無く、アコースティックなパーカッション類を使ったアレンジとなっています。

 同じ“縄文”をテーマにしたアルバムではありますが、宗次郎さんの『まほろば』と、姫神・星さんの『風の縄文』シリーズを比較すると、『風の縄文』は縄文世界のイメージを大切にしつつも、相当、現代的なサウンドとリズム・アレンジであり、リズミカルでポップな作品となっています。
 一方、宗次郎さんの『まほろば』は、縄文の人たちも奏でていたかもしれない、土笛(オカリナ)や太鼓(打楽器類)の音を大切にして、格調ある抒情的なアルバムとなっています。(この点は、編曲を担当された大島ミチルさん達の功績も大きいです)

 ですので、この2作を並べた場合、『風の縄文』シリーズの方が派手でキャッチーな作品であり、『まほろば』はそれに比べて地味と言えます。
 実際、『風の縄文』シリーズはヒットし、「神々の詩」はオリコン・チャートにも登場するほどのヒット作となり、音楽ファンの間の知名度も、『まほろば』よりも高いと言えます。

 自分自身、姫神作品も好きで、『風の縄文』シリーズも愛聴していますが、宗次郎さんの『まほろば』と比較して思うのは、“音楽表現上での縄文性”は、『まほろば』の方が高いのではないだろうか、ということです。
 つまり、実際の縄文時代の人々が演奏した、あるいは聴いていた音楽に近いのは、宗次郎さんのオカリナの音の方ではないかと思われることです。

 そのことは、各地の縄文時代の遺跡で土笛が出土していることから考えたことなのですが、『まほろば』の特に7曲目の「パチャママ~祈り~」は、そう思わせる要素が非常に高い音色となっています。

 もしも、縄文時代にタイムスリップすることができて、現地の人に『まほろば』と『風の縄文』の両方を聴いてもらったら、おそらく縄文人の皆さんは、宗次郎さんのオカリナの音色や『まほろば』の方に、親近感を持つのではなかろうかと、勝手に想像しています。(とは言え、意外と、姫神ヴォイスやダンスビートを聴いて踊り出すかもしれませんが…)

 宗次郎さんと姫神・星吉昭さんの音楽、作風は異なりますが、それぞれ素晴らしい魅力があり、一概に優劣をつけるようなことは決してできませんが、“縄文”をテーマにした音楽で、ダンサブルでリズムにのれる、ダイナミックな縄文ワールドを志向する場合は『風の縄文』シリーズを。
 抒情的で透明感があり、安らげる音世界を志向する場合には『まほろば』を聴くようにすれば、間違いはないと思います。

 先述のように、『風の縄文』は現代的な楽器・リズムを使って、縄文へのイマジネーションを分かりやすく表現していますので、本来の縄文サウンドの土笛の音色による『まほろば』を聴くことで、縄文性をより深く味わうことができますし、逆に、『まほろば』とともに『風の縄文』シリーズを聴けば、縄文世界のイメージをさらに膨らませることができると思います。

 そういう意味では、宗次郎さんの『まほろば』と姫神・星吉昭さんの『風の縄文』シリーズは、ニューエイジ・縄文・ミュージックを完全体にするという上で、互いに補完しあえる間柄となれるのではないかと思います。
 宗次郎ファン、『まほろば』ファンの方に、『風の縄文』シリーズをお薦めすることもできますし(個人的には2作目の『風の縄文Ⅱ・久遠の空』が好き)、姫神ファンの方にも、『まほろば』をお薦めすることができると考えています。

 姫神ファンの方で、この記事を読んで下さった方には、星吉昭さんとは、また違ったアプローチでの縄文音世界、アコースティックで安らかな、オカリナの音色による『まほろば』をぜひ味わっていただければと思います。

※ちなみに、姫神作品にも『まほろば』というアルバムがありますが、こちらは縄文をテーマにしたものではなく、平泉の自然や文化をテーマにした作品となっています。

※姫神・星吉昭さんも宗次郎さんも、青森・三内丸山遺跡で壮大な野外コンサートを実施されておられて、星吉昭さんは1997年9月20日に、宗次郎さんは1998年7月19日に、それぞれコンサートを開催されました。


☆参考記事
 宗次郎アルバム第16作『まほろば』レビュー

tag : 宗次郎 姫神 縄文

宗次郎アルバム第16作『まほろば』レビュー

宗次郎オリジナルアルバム第16作
『まほろば』
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三内丸山遺跡にインスパイアされた、縄文への想いをテーマにした作品。

発売日:1998.9.18(キティ:現ユニバーサルミュージック)

プロデュース:宗次郎
作曲:宗次郎
編曲:大島ミチル(①⑦⑧)、朝川朋之(②④⑩)、田尻光隆(③⑤⑥)、熊原正幸(⑨)


<レビュー>
①まほろば(大島ミチル編曲)
 冒頭のポルタメントのかかったストリングス音が、まるで時空を超えて、縄文時代へとタイムスリップするかのように錯覚させる。
 ゆったりとした、「故郷の原風景」によく似たメロディーが流れ、縄文の大自然が目の前に広がり、メイン・テーマが動きのあるアレンジを伴って流れ出すと、縄文のムラの人々の営みが目に浮かんでくる…。
 音楽を通して、縄文の世界へとタイムトラベルをしているかのような、イマジネーションあふれる良曲。 
 “まほろば”とは、素晴らしいところを意味する、日本の古語。

②すべては森の神にまかせて(朝川朋之編曲)
 ストリングスとハープによる、なかなか重厚なアレンジが聴きどころ。
 森や木々や水や風に、大自然に神々が宿り、見守ってくれているという、縄文の人たちのアニミズム、そして精神性の高さを感じさせるような、気高いメロディーが印象的。

③UMI-YURA(田尻光隆編曲)
 タイトル通り、海の波に揺られているかのような、ゆったりとした3拍子系の曲。Bメロが特に美しい。
 アルバム『水心』にも「海にゆられて」という曲があるが、「UMI-YURA」は「海にゆられて」と比べて、どこか悲しげで哀愁が漂っている。

④ハナサクハル(朝川朋之編曲)
 春の到来を喜ぶ、縄文の人たちの気持ちを表現した曲だそうだが、リズミカルで楽しげなメロディーに、聴いていてウキウキとした気持ちが湧いてくる。
 ハープ奏者の朝川朋之さんによる編曲が秀逸。木管楽器やハープ、ハンドクラップの音が印象的で、とても効果的に使われている。
 2016年8月の、岐阜・本巣市での毎年恒例・うすずみ桜コンサートを聴きに行った際、宗次郎さんと地元の根尾中学校のみなさんとで、この曲を演奏していたのが、とても素晴らしくて記憶に残っている。

⑤HITOMI~幼き瞳~(田尻光隆編曲)
 悲しみに満ちたメロディーが印象的。タイトルからすると、明るい無垢なイメージの曲調を連想しそうだが、むしろ逆で、悲劇的な雰囲気が漂う曲。
 縄文時代は、人の一生の平均年齢が低く、子供の生存率も低かったそうなのだが、成長するまでに命を落としてしまった、多くの幼子たちへの哀歌なのかもしれない。

⑥光アフレテ(田尻光隆編曲)
 このアルバムで、一番のお気に入りの曲。
 宗次郎さんらしい、日本的な詩情あふれるメロディーが素晴らしい。シンセによるミニマル風フレーズを活かしたアレンジも秀逸。
 どこか、わらべ唄っぽい雰囲気を感じさせつつも、さわやかな印象のメロディー。
 “和”の郷愁を呼び覚ましてくれる、こういうタイプの宗次郎さんの曲が大好きだ。

⑦パチャママ~祈り~(大島ミチル編曲)
 オカリナとパーカッションのみという、ある意味、もっとも縄文らしい雰囲気を味わえる作品。
 土笛と打楽器という、原始的とも言えるアンサンブルで、縄文時代の人たちも、きっとこんな音色を奏でていたんだろうな…と思わせてくれる曲。
 オカリナも、リバーブをかけずに生音に近く、テナーF管の低音が、心地よく響く。

⑧祭祀~MATSURI~(大島ミチル編曲)
 ゆったりめの前半と、壮大に盛り上がって行く後半の、大きく2つの部分から構成される曲。
 祭祀のための祭壇を組み上げて、厳かな前祭を行い、炎を燈し、火を囲んで本祭を盛大に行っていく、縄文の人々の光景が目に浮かんでくるような、イマジネーションあふれる作品。
 このアルバムの中でも、もっともダイナミックな曲となっている。
 大自然の恵みを、神々に感謝する…そんな気持ちを、歌や踊りや音楽で表して、祭りを行っていたのかも…などと、色々想像しながら聴くと、楽しい曲である。
 曲が盛り上がるにつれて、リズムが次第に加速していくアレンジが素晴らしく、高揚感を味わえる作品。

⑨まだ見ぬ人へ(熊原正幸編曲)
 このアルバムでは珍しく、シンセサイザーメインの伴奏による曲。
 シンセ・ストリングス系の音が、主に使われているが、寂しげで、どこか悲哀がただよっている曲調である。
 メロディーも伴奏も、何となくぼんやりとした雰囲気な曲のため、このアルバムの中では、もう一つ印象に残りにくい曲となっている。

⑩アシタハレ(朝川朋之編曲)
 ハープと弦楽によるアレンジが美しい。
 どこか物悲しさを感じられるメロディーだが、やがて衰退してしまった、縄文文化への哀愁が込められているのかもしれない。
 このアルバムの前半は楽し気な曲が中心だったが、終盤の9曲目と10曲目は、しんみりとした雰囲気がただよう。
 “縄文への哀歌”で『まほろば』は幕を閉じられる。

<総評>
 前作『愛しの森a-moll』で、原始の森・屋久島をテーマにした宗次郎さんは、その、縄文の森のイメージに続いて、三内丸山遺跡にインスパイアされた本作『まほろば』を制作。自然と共生していた縄文の人々のこころを、見事な音楽性で表現している。
 宗次郎さんのアルバムは、本作『まほろば』以降、一枚のアルバムに数人のアレンジャーが参加する形となった。
 それまでは、一人のアレンジャーがアルバム一枚を丸々担当していたのだが、曲ごとにアレンジャーが変わる形となった。
 本作では、大島ミチルさん、朝川朋之さん、田尻光隆さん、熊原正幸さんと、4人のアレンジャーが参加している。次作『あゆみ』以降も、しばらくは、このスタイルをメインとしたアルバム制作体制が続くこととなる。
 このスタイルの長所は、宗次郎さんが作曲時に思い描いた曲調について、その曲調を最も得意とするアレンジャーに編曲を仕上げてもらうことで、楽曲の完成度を上げることができるということである。
 逆に短所は、アルバム全体の統一感が下手をすると失われる危険性もあるということ。
 そういう意味では、本作では9曲目だけ、他の曲と雰囲気が異なり、ちょっと浮いている感じも受けた。
 また、本作から、宗次郎さんはポリドールからキティへと、所属レコード会社を移籍されているが、そのこともある程度、制作体制の変更に関係しているのかもしれない。もっとも、ポリドールもキティも、その後、合併・吸収され、現在はユニバーサルミュージックとなっている。レコード業界の再編もあり、現在(2017年時点)の、宗次郎さんのアルバム(『木道』~『オカリーナの森からⅡ』)の発売元は、ユニバーサルミュージックが中心となっている。

☆参考記事
 縄文を描いたニューエイジ・ミュージック~宗次郎『まほろば』&姫神『風の縄文』シリーズ・徹底比較!!


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オカリナ奏者宗次郎・CD総目録

tag : 宗次郎

宗次郎アルバム第15作『愛しの森a-moll』レビュー

宗次郎オリジナルアルバム第15作
『愛しの森a-moll』
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屋久島の森をモチーフに、森に生きる生命への慈しみが感じられる作品。

発売日:1997.9.26(ポリドール)

プロデュース:宗次郎
作曲:宗次郎
編曲:大塚彩子


<レビュー>
①愛しの森a-moll
 シンプルだが、力強いメロディーが印象的で素晴らしい。
 屋久島に生きる、生命の躍動を感じられるような作品。パーカッションとストリングスを融合させた、大塚彩子さんによるアレンジも秀逸。
 2015年の40周年コンサートでこの曲が演奏された際、イントロがバンドメンバー全員によるパーカッション演奏で、その中を宗次郎さんが登場して、この曲のメロディーを奏でるという演出になっていたのが、記憶によく残っている。
 宗次郎さんの作品の中でも、屈指の名曲。聴いているとパワーが湧いてくる感じがする。

②Kiccoryの涙
 イントロの、雨の雫を思わせるような音型が印象的。
 屋久島と言えば、“雨”のイメージがあり、このアルバムでも雨をモチーフにした曲が何曲かある。
 この曲は、タイトルには“雨”というワードは、直接的には含まれてはいないが、静かなメロディーに耳を傾けていると、ヤクシカが雨に濡れながら、森の木々のすき間に見える空を、見上げているような…そんな情景が目に浮かんでくる。
 この曲は、宗次郎さんと交流があり、宗次郎さんが屋久島を訪れた際に案内役をされた、高田久夫さんという方に捧げられた曲だそうだが、屋久島の森で働いてこられた高田さんへの、宗次郎さんの感謝の思いがこもっている曲なのかもしれない。

③森のダンス
 これまでもアルバムにも度々あった、軽快なメロディーの舞踊曲風の作品。
 ホ短調の曲ながら、スタッカートを多用したメロディーで楽しい雰囲気。屋久島の森に宿っている精霊(もののけ姫のコダマみたいなの)たちが、楽しそうにダンスしているような光景が思い浮かぶ。

④雨の日は寄り添って
 雨の中、木の上でサルたちが身を寄せ合っている様を、モチーフにした曲らしいが、日本的なメロディーラインがとても美しい曲。
 イントロや、オカリナのバックの伴奏が、古いわらべ唄を思わせるようなメロディーになっているのが印象的。

⑤森にひとり
 重厚で、とても深みのある作品。
 内向的・瞑想的な感じのメロディーを、オカリナの澄んだ音色が奏で、ストリングスがユニゾンで支えるアレンジが秀逸。
 後半は、ストリングスが付点のリズムによる、躍動的なサウンドを奏で、ドラマチックに楽曲が展開していく構成が素晴らしい。格調のある作品となっている。

⑥子守歌
 ハープの音色が心地良く響く、温かく優しい雰囲気の曲。
 ゆったりとしたオカリナのメロディーは、まるで森の中で木漏れ日に包まれているかのよう…。タイトル通り、まさに子守歌を思わせる、静かで安らかな曲。

⑦雨の日はもっと寄り添って
 3拍子系の悲哀に満ちたメロディーを、オカリナ、ピアノ、ストリングスの編成で美しく奏でられる。
 タイトルが似てはいるが、4曲目とは全く異なるメロディーの、別個の作品。
 イメージとしては、4曲目の雨は音を立ててサァーと降っている雨だとしたら、この7曲目の雨は、霧雨のように音もなく静かに降っている雨を連想する。

⑧エンサールの森
 さわやかで優しいメロディーが印象的な良曲。
 コンサート時の宗次郎さんのMCによると、屋久島の森に住むサルの家族が、仲睦まじく暮らしている様をイメージした曲とのこと。
 慈しみにあふれた、抒情的な曲調で、屋久島の森の恵みのイメージを、音楽から感じとることができる。

⑨太陽と月に照らされて
 3拍子(もしくは遅めの6拍子?)のゆったりとした前半と、5拍子の動きのある後半部の2部に、大きく分けることができる。(ちなみにハープのみのイントロは4拍子と思われる)様々な拍子が使われている曲だが、8分の5拍子の曲は珍しい。
 独特なリズムを楽しめる作品。
 なお、アコーディオンのcobaさんが、アルバム『水心』『鳥の歌』以来となる、宗次郎さんの曲への参加となっている。

⑩夜の森から
 タイトル通り、夜想曲といった趣の曲。
 オカリナとヴァイオリン、チェロという、室内楽的な編成。
 静かでゆったりとしたパートと、軽快で速いテンポのパートに大きく分けられる。速いテンポの所のメロディーが、ちょっとロシア民謡っぽい。また、全体的にクラシック曲のような曲調となっている。そのせいか、このアルバムの中で、この曲だけ少し異色な感じがする。

<総評>
 前作『Japanese Spirit』につづき、本作も大塚彩子さんがアレンジを担当されたことで、ストリングスなどアコースティックな響きをふんだんに使った曲調を、今作でも味わうことができる。
 屋久島の森がテーマとなっており、宗次郎さんが屋久島で見たり感じたりした風景や心象が、音楽を通して伝わってくる。まさに、森のイオンを音で感じられるような美しいアルバムである。
 中でも、「愛しの森a-moll」と「エンサールの森」は、屋久島の森が持つ“動”の部分と“静”の部分を、それぞれ見事に表現した傑作と言える。
 このアルバムが発表された1997年は、おりしも、太古の森をテーマにしたアニメ映画『もののけ姫』が公開され、大ヒットしていた時期で、劇中の森のモデルの一つである屋久島に注目が集まっていた。そういう意味では、当時、非常にタイムリーなテーマを扱ったアルバムだったと言える。
 屋久島を訪れた宗次郎さんは、遠く縄文時代から生き続けている巨木の数々を見上げたことだろう。そして、遥かないにしえ・縄文への郷愁を感じられたかもしれない。
 『愛しの森a-moll』の次が、縄文をテーマにした『まほろば』になったことは、自然な、そして必然的な流れだったと言えるのではないだろうか。
 そういった観点から、宗次郎さんのアルバムの制作順に着目すると、今作『愛しの森a-moll』は、次作『まほろば』への伏線と見ることもできる。


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オカリナ奏者宗次郎・CD総目録

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宗次郎アルバム第14作『Japanese Spirit』レビュー

宗次郎オリジナルアルバム第14作
『Japanese Spirit』
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映画『良寛』のテーマ曲を含む、日本の郷愁や“和”のこころを感じさせる作品

発売日:1996.9.20(ポリドール)

プロデュース:宗次郎
作曲:宗次郎
編曲:大塚彩子


<レビュー>
①夢
 大塚彩子さんによる、ストリングス・アレンジが素晴らしい傑作。宗次郎さん作曲の流麗でさわやかなメロディーも秀逸。さわやかさだけでなく、スケール感も感じられる作品となっている。
 とても抒情的な曲で、聴いていて前向きな気持ちにしてくれる、美しい作品。
 前半のゆったりとした曲調と、後半のストリングスによる動きのある曲調の対比が見事。

②Japanese Spirit(TAKIO ver.)
 宗次郎さんの楽曲で、初めて歌詞のある“歌”が収録された作品。
 歌うのは、民謡歌手の伊藤多喜雄さん。日本の追分を思わせるような、民謡風のメロディーを、とてもハリのある声で歌いあげておられる。(伊藤多喜雄さんと言えば、2003年の紅白歌合戦で、ダイナミックなソーラン節を歌っておられたのが記憶に残っている)
 楽曲後半は同メロディーを、宗次郎さんのオカリナが朗々と奏でる。
 日本の美しい山々や心のふるさとを感じさせるような、素晴らしい作品。雄大なスケール感のあるアレンジも見事。
 楽曲の最後は、“手毬歌”のテーマが静かに奏でられて、しんみりとした郷愁を残して曲は終わる。まさに“侘び寂び”の境地。

③舟歌
 オカリナソロの曲。追分馬子唄を思わせるような民謡調のメロディー。
 船頭が舟をこぎながら歌っている…そんな情景を表現しているかのよう。
 思えば、これまでの宗次郎さんの曲は、日本的な曲はかなりあったものの、ここまで民謡調の曲というのはあまりなかった。
 オカリナの音色と、日本の民謡の相性が高いということの証明になっている。

④涙
 チェロのむせび泣くかのような音色が印象的。オカリナとチェロのデュエット曲
 弦楽とオカリナの1対1のデュエットというのは、これまでのアルバムには無かったスタイル。デュエットというのは、合奏の最小単位の構成ではあるが、とても味わい深い演奏となっている。
 後の『オカリナ・エチュード3~デュエット』へと繋がる伏線となっていると言えるかもしれない。

⑤わらべ唄(月の兎)
 郷愁感あふれる、愛らしい童歌を彷彿とさせる、宗次郎さん流の童謡・わらべ唄と言える。
 “月の兎”と言うサブタイトルが付けられているが、そこから「う~さぎう~さぎ~」の歌詞の童謡を連想される方もおられるかもしれない。
 ハープの音をふんだんに使ったアレンジが見事で、アコースティックで優しい音色が心地良い、素朴な風情を感じられる作品。

⑥空(くう)
 この曲のタイトル“空”は、仏教での空(くう)を表したものと思われる。このアルバム自体、映画『良寛』の関連作でもあるので、良寛和尚の“無我のこころ”を表現した曲なのかもしれない。
 ストリングスの豊かな音色により、映画音楽的な、ドラマチックなサウンドを味わうことができる。
 聴いていて、おおらかな気持ちになれる優しい曲。

⑦手毬歌(TAKIO ver.)
 2曲目「Japanese Spirit」につづく、歌入りの作品。2曲目と同じく伊藤多喜雄さんが、郷愁感あふれる“手毬歌”のテーマを歌っておられる。
 2曲目では、とてもハリのある歌声を披露された伊藤多喜雄さんだが、この曲では、とても優しく素朴さ溢れる歌声で、子供たちと一緒に歌っておられる。
 その慈愛に満ちた歌声は、まさに良寛和尚そのもの。子供たちを愛し、童心を大切にした良寛和尚が、童たちと手毬をついて遊んでいる姿が、目に浮かんでくるかのよう…。
 聴いていると、とても懐かしいような気持が湧いてくる、風情のある名曲。

⑧夢見る少女
 ストリングスのピチカートを効果的に使ったアレンジが秀逸。
 オカリナと弦楽という、シンプルな編成の曲だが、愁いを帯びた曲調を表現するのに、ピッタリな楽器編成と言える。
 曲自体は必ずしも日本的な旋律というわけではなく、むしろ西洋音階による曲だが、切なくも美しい3拍子系の曲で印象深い。

⑨あした
 大塚彩子さんによる、透明感のあるピアノの音色が印象的。
 この曲は4拍子の部分と、6拍子の部分の、大きく分けて2つの部分から構成されているが、6拍子の所のメロディーが、大層、抒情的で美しい。
 悲しいことがあった日でも、“あした”は良いことがきっと起こる…そんな希望を忘れずに、日々を大切に生きて行きたいと思う。

⑩天上大風
 “天上大風”とは、子供達から凧に字を書いてほしいと頼まれた良寛和尚が、その凧に書いたと伝えられる言葉。
 この曲でも、ゆったりとした和の響きが心地良く響く。“天衣無縫”な良寛和尚のこころを表現しているかのよう。
 マリンバのほか、タブラなどエスニックな楽器の音が効果的に使われ、オカリナやバイオリンの音と見事にマッチしている。

⑪手毬歌
 7曲目のインスト・バージョン。伴奏アレンジは7曲目と同じで、歌だった所を宗次郎さんのオカリナで演奏している。
 琴とオカリナの音色は、とても相性が良いということを、この曲が物語っている。“和”の風情が感じられる素晴らしい作品。
 昔に、幼かった頃に聴いたことがあるような、そんな日本人の琴線に触れる、郷愁に満ちたメロディーが秀逸。
 以前、このアルバムが出た頃だったと思うが、ピアニストの西村由紀江さんが司会を務めるTVの音楽番組に、宗次郎さんがゲスト出演していたことがある。その際に、この曲を披露された。
 演奏中、じっと耳を傾けておられた、番組レギュラーの作曲家・宮川泰さんが、演奏が終わった後に宗次郎さんに話しかけられて、「これって、宗次郎さんが作曲されたんですか?めっちゃ、ええなあ…。これは、ええわ~。」と、感動しておられたのが記憶に残っている。

⑫Japanese Spirit
 2曲目のインスト・バージョン。伴奏アレンジは2曲目と同じ。伊藤多喜雄さんが歌っておられた所を、低めの音域のオカリナで演奏されている。
 伊藤多喜雄さんの唄のバージョンもいいのだが、やはり宗次郎さんのオカリナ演奏による「Japanese Spirit」は、本当に素晴らしい。まさに、“日本のこころ”を表現した傑作。
 宗次郎さんが作曲する日本的なメロディーラインは、どちらかと言うと抒情歌・童謡唱歌的な響きが感じられるが、この曲はまさにその典型で、古き良き日本の風情が、心に伝わってくるメロディーである。
 大塚彩子さんのアレンジも見事で、曲調が変わる所での太鼓の音の使い方や、格調高いストリングス・アレンジなど、実に“上手い”アレンジを堪能できる。聴き応えのある素晴らしいアレンジとなっている。
 この曲は残念ながら、コンサートではほとんど演奏されることがない曲だが、ぜひ、ストリングス・オーケストラをバックに、生演奏で聴いてみたいと思える名曲である。

<総評>
 以前書いたブログ記事(特別コラム『喜多郎と宗次郎~似てる?似てない?徹底比較!!』中編)で紹介したことなのだが、宗次郎さんのアルバムは、担当する編曲家によって大きく作風が変わることがある。その例を最もよく示しているのが、前作『光の国・木かげの花』と今作『Japanese Spirit』。
 『光の国・木かげの花』では、坂本昌之さんによるポップで、ドラムサウンドをふんだんに使ったリズミカルな作風だったが、宗次郎さんが坂本昌之さんとのタッグを解消し、次に組んだ大塚彩子さんにより、本作『Japanese Spirit』は格調高い、アコースティックな作風となっている。
 わずか一年違いのアルバムだが、大きく作風が異なるアルバムとなった。
 また、大塚彩子さんとは、翌年発表のライブアルバム『acostic world 42』と次作『愛しの森a-moll』でもタッグを組むが、それ以降のアルバムにも、この頃に生み出された“格調高い”“アコースティック路線”の作風が、宗次郎さんのアルバムのメインの作風として受け継がれており、そういったことから、本作『Japanese Spirit』は、『木道』以降の宗次郎さんセルフ・プロデュース作品において大きな転機、ターニングポイントとなった作品と言える。(個人的には、坂本昌之さんのアレンジより大塚彩子さんのアレンジの方が好きだったりする。宗次郎さんのオカリナの音色にとてもよく合うアレンジだと思う)
 『Japanese Spirit』では、日本的な郷愁や日本の心を大きなテーマとしているが、これまでの作品以上に、“和”の響きを追求した作品となっている。
 宗次郎さんが描く“和”の響きは、例えば“京都”のような雅な世界観ではなく、むしろ、“雪国(東北や北陸のような)”や“山里”といった、素朴な心を感じられる日本を描いていると言える。
 それは、本作が映画『良寛』の関連作ということで、良寛和尚が生きた越後の風景にインスパイアされているところも、あるのかもしれない。
 いずれにせよ、“Japanese Spirit=日本の心”が呼び覚まされる、すべての日本人に聴いてもらいたいと思える美しいアルバムである。
 本作は宗次郎さんのアルバムの中では、必ずしも代表作と言われることもなく、コンサートでもあまり取り上げられることもなく、どちらかと言うと地味な存在なのだが、もっと評価されるべき名作だと考えている。


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オカリナ奏者宗次郎・CD総目録


☆アルバム『Japanese Spirit』より「夢」を、ヒーリング・ホイッスルでカバー演奏しました。
YouTubeで公開中です。よろしければ、ぜひご覧下さい。
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【ヒーリング・ホイッスル】夢【オカリナ奏者・宗次郎作品を、ケルトのホイッスルでカバー演奏】
https://www.youtube.com/watch?v=-6YxnIruRSg

tag : 宗次郎

夢を実現していく40代の幕開け~室生寺からスタート

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本日、2017年12月6日。
私アシタツは40歳の誕生日を迎えました。

実は以前から自分の中で、40代のキャッチ・コピーを決めていまして、それは、
“夢を実現していく40代”です。

幸いなことに、30代を通して、自らの人生と音楽活動の基礎・土台をしっかりと築くことができたと自負しております。
それは自らのアトリエを持つことであったり、自分ならではの音楽表現の構築であったりするのですが、それらの目標を達成できたと考えています。

その土台をもとに、40代はさらに発展・前進していきたいと考えています。


本日の40歳の誕生日に、ぜひ40代のスタートの日に行きたい場所がありました。
それは室生寺です。

今年8月にも訪れました、奈良県宇陀市にある名刹・古寺の室生寺ですが、この、愛する大好きな場所から40代をスタートしたいと思っていました。


室生寺の最寄りの、近鉄・室生口大野駅には、自宅最寄り駅より同じ路線一本、約1時間で行けるので、昼前からぶらりと出かけました。

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参詣の前に、室生寺近くの山の中でティン・ホイッスルを吹いてきました。久石譲さんや宗次郎さんの曲の他、自分のオリジナル曲などを吹きました。最後は「Happy birthday」で締めました。(今日は久石譲さんと私アシタツのお誕生日ということで)
40代スタートの日に、自然の中で笛を演奏することができ、大満足でした。

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室生寺に入山。紅葉のシーズンは終わり、閑散としていましたが、その分、山の空気を存分に味わい、リフレッシュできました。

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風が冷たかったのですが、空気がすごく澄んでいて、心地よかったです。金堂もじっくりと拝観できました。

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紅葉は、このような感じで、ほぼ散っていました。紅葉シーズンは、すっかり終わってしまった感がありました。
その分、とても静かでした。

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僕が心から愛する、室生寺の五重塔。やはり石段下から見上げるアングルが大好きです。
いつ来ても、いつ見ても美しいです。

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今までに、色んなお寺の塔を見上げてきましたが、やはり一番好きなのは、この室生寺の塔です。
優美さと共に愛らしさも感じられる、まさに日本の美。自分自身の目指す音楽の理想像とも言えそうです。

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8月に来たときは、暑かったので行かなかったのですが、今日は奥の院まで目指すことにしました。
室生寺奥の院への道。果てしない階段が続きます…。

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奥の院は、舞台造りの建物のようでした。

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階段を登りきって、奥の院に。登りきった際、達成感が得られます。
長い長い階段でしたが、一段ずつしっかりと登って行く…人生もこの階段と同じだ!との思いが脳裏によぎりました。

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登ってきた階段を、上から見下ろす…。
すごく急な階段です。もし手すりが無かったら、かなり怖いと思います。

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奥の院を後にして、降りて行きました。階段側から奥の院を見上げたところ。
こんな山上に、建物を建てた昔の人は凄いと思いました。(高所恐怖症の人には、この階段はかなり急すぎて、ちょっと無理かもしれないと思いました)

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階段を降りきって、今降りてきたところを見上げました。この階段、登るよりも降りる方が怖かった…。

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奥の院から降りてきた僕を、五重塔の美しい姿が迎えてくれました。
奥の院への階段、ちょっとした冒険でした。

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紅葉はほとんど散ってしまったものと思っていましたが、かろうじて残っている所がありました。
美しさに、しばらく見とれていました。

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閉門時間の16時になり、室生寺を後にして、帰りのバスの時間まで少し散策をしました。
深山幽谷の夕暮れ時…。時の流れが止まったかのような、静寂のひとときを味わいました。

初冬の室生寺もまた、素晴らしかったです。

いい、40代スタートの日となりました。
室生の大自然からパワーをもらうことができました。
これからもしっかりと頑張って行こうと思います。

tag : 室生寺

ヒーリング・ホイッスル(ケルトのホイッスル)版『冬景色』公開!

ヒーリング・ホイッスルによる、童謡唱歌の名曲『冬景色』のカバー演奏です。

冬の季節に聴きたい名曲ですね。今の時期にピッタリだと思います。
ぜひ、お聴き下さい!

冬景色
作曲者不詳(文部省唱歌)
編曲:アシタツ
ヒーリング・ホイッスル&キーボード演奏:アシタツ


テーマ : YouTube動画
ジャンル : 音楽

tag : ティン・ホイッスル 冬景色 童謡唱歌

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プロフィール

アシタツ Ashitatsu

Author:アシタツ Ashitatsu
音楽家:作曲家、ヒーリング・ホイッスル奏者、キーボード奏者

【演奏楽器】
ティン・ホイッスル
ロー・ホイッスル
キーボード・シンセサイザー

1977年生まれ。
大阪府出身。
大阪芸術大学音楽学科卒業。

ヒーリング・ホイッスル(ケルトのホイッスルによる癒し系音楽)の楽曲制作・演奏を中心に活動。

◎専門音楽ジャンル:ヒーリング・ニューエイジ

◎歴史・史跡巡りが趣味

◎大阪府の郊外(奈良県寄りの田舎の方)在住。

◎オリジナル曲での主なテーマ:近畿・北陸の自然や歴史をテーマにした作品。ファンタジックな世界観のヒーリング音楽・癒し系音楽
(自身は大阪府出身の関西人だが、母方の家系が福井県出身で、2分の1北陸人の血が流れていると自負)


◎尊敬する影響を受けた音楽家:宗次郎、喜多郎、姫神(星吉昭)、久石譲など

※メッセージ、お問い合わせ、ご依頼等ございましたら、下記メールフォームをどうぞご利用ください。

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